東亜大学芸術学部トータルビューティ学科の平松隆円准教授のゼミでは、SDGsの観点から、ひと・動物・環境・社会にとって「美」とはなにかを考えるプロジェクトに取り組んでいます。

 

この度、8名のゼミ学生が、下関市在住のデザイナーでトータルビューティ学科非常勤講師でもある浜井弘治氏の協力のもと、残糸(ざんし)を使ったTシャツを企画しました。

 

残糸とは端材の残った糸のことで、一つのタオル工場だけでも年間でフェイスタオル5万枚分以上の残糸がでるとされています。これまで残糸は、資産計上されてしまうため廃棄されることが多く、また再利用されても油仕事専用ですぐに汚れるから何色でもいいという理由から工業用軍手にしか使われてきませんでした。

 

そんな残糸をアップサイクルし、SDGsを実現すべくTシャツ制作をおこないました。この取り組みは昨年に続く第2弾となります。

 

今年度は、首と脇を斜めにつなぐラインで生地が切り替えられている「ラグランスリーブ」をデザインに取り入れ、腕を上げやすいという特徴もあることから、オーバーサイズとあわせてリラックス度を高めました。また襟元には、「Vガゼット」とよばれるスウェットなどでよくみられるV字の切り替えをつけ、伸びやすい首まわりの生地を補強するデザインに仕上げました。

 

Tシャツは学生たちが東亜大学のオープンキャンパスなどで着用し、来場者にSDGsについて考えていただく機会としたり、学生たちが運営するECサイト(https://etob.jp)にて、税込み8,800円で販売中です。