好きな人にLINEでメッセージを送ったとき、なぜだか「返事が遅いな」と感じたことはないでしょうか。たしかに、実際に返事を返すのが遅いという人もいますが、よくよく話し合って見ると、相手は「早く返信した」つもりでいることも少なくありません。

 

一体どうして、LINEの返事が遅いと感じてしまうのでしょうか。

 

 

1:LINEにまつわるあれこれ

まずはせっかくなので、LINEにまつわるあれこれを紹介しておきましょう。

 

(1)好きな女性だけに見せるLINEのサイン

男性には「LINEの会話をどこで終えたらいいかわからない」という人が少なくありません。そのせいで「LINEが苦手」という男性もけっこういるくらいです。そんななか、延々とLINEでの会話が続くということは、相手とのやりとりをめんどうだと思っていない証拠。つまり、脈ありです。

 

文字だけよりスタンプを使うほうが、脈ありな気がしませんか? ですが、実際は文字を打つのが面倒で早く切り上げたいからスタンプを使うということが多いんです。

話を早く切り上げたいときなどに、「OK」のスタンプを送って終わりということ、ありますよね。会話のなかで絵文字を使う場合は脈ありかもしれませんが、スタンプだと脈なしかもしれません。

 

もちろん、仕事中や大事な打合せ中で、返信ができないことはあるでしょう。ですが、おおむねほかの人よりレスが早いなと思ったら、その相手はよほどマメな人か、暇人なのかでない限り、脈ありです。

 

 

(2)LINEの返事は「じらすべき」か「即レスすべき」か

ひとの心理や行動には、返報性(お返ししたい気持ち)があります。それは、好きという感情にもあてはまるのです。相手が自分のことを好きだと、自分も相手のことを好きになるんです。その意味でも、できるだけ早く返信をして、好意を彼に示しておけば、彼もあなたに好意をお返ししてくれるわけです。

 

 

(3)「LINEの既読無視」に男女心理の違いはあるのか?

大学生81名のうち、既読スルー(既読無視)が不快だと答えた人は66%という結果でした。ここで興味深いのは、未読スルー(未読無視)が不快と答えた人は54%でした。

 

 

(4)LINEの返信が遅い理由は彼の「男性脳」にアリ

LINEのメッセージは、相手からすれば突然に送られてくるものです。それは、移動中のときかもしれませんし、仕事をしているときかも。食事中かもしれませんし、トイレに入っているときかも。そんなときに、LINEのメッセージが送られてきても、男性は返信できないんです。それは忙しいからではありません。男性の脳は、同時に同じことができないシングルタスクだから。女性の脳は、電話をしながら掃除をしたりと、同時にいくつものことができるマルチタスク。だから、他のことをしながらでもLINEのメッセージを返信できます。ですが、男性はそれが無理。だから、どうしても返事が遅れてしまうんです。

 

 

 

(5)彼のLINE返信が遅いときの「正しい」対応

あなたが送ったメッセージに対して、彼が返信しないとき。いくつかの理由が、考えられます。たとえば、忙しくて返信するタイミングを逃したとき。こういう場合は、急ぎのようでもない限り返信してくれるので、焦らずに待ちましょう。週末の予定が、今の段階でわからなくて返信できないとき。これも、予定がわかり次第、返信してくれるはずなので、待ってあげてください。催促したところで、返事のしようがありません。

 

ひとはたいてい、自分の好きなものや興味があるものに対して、すばやく反応します。つまり、返事が遅いということは、あなたとのデートに興味がないということなんです。興味がないものに対して、重ねてメッセージを送られても、彼は重荷に感じるだけ。ふたりの関係を、ぎくしゃくさせてしまいます。つまり、彼の返信が遅いからといって、間髪入れずに、返事の催促をするのは御法度なんです。彼からの返信が遅くても、そこはじっと我慢しましょうね。

 

 

 

2:どうして返事が遅いと感じるのか

それでは、本題に入っていきましょう。相手は早く返信したつもりなのに、こっちからすると返事が遅いと感じるのはどうしてなのでしょうか。

 

(1)時間の流れは相対的

1日24時間、1時間は60分、1分は60秒・・・・・・。そんなこと、誰だって知っていますよね。そして、その時間の早さはみんな平等だということも知っています。ですが、時間の流れを早いと感じるか遅いと感じるかは人によってまちまちです。

 

「ジャネーの法則」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。19世紀のフランスの哲学者であるポール・ジャネが考えた法則ですが、ポール・ジャネは「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する」と主張しました。

 

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1ですよね。そのため、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間にあたり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に相当すると考えたんです。一言でいえば、大人になるにつれ、時間が過ぎるのを早く感じるようになるというんです。

 

とはいえ、心理学の実験などで調べてみると、「ジャネーの法則」が成り立つかどうかは微妙なところ。むしろ否定されています。ただ、「時間的圧力下で人は時間を速く感じる」可能性は指摘されています。

 

つまり、焦っていたりすると時間が早く流れているように感じるんです。たしかに、試験やクイズに解答している時って、制限時間が早く来てしまう気がしますよね。ちなみに、アインシュタインも時間の流れが観測者によって異なることを主張しています。

 

このことから、LINEでメッセージを送った人からすると、用事があってLINEをしているのだから早く返事が欲しいと「焦っている」わけです。そうなると、自分のなかでは時間が早く過ぎているように感じるわけですから、「まだ返事は来ないのか」と思ってしまうんです。

 

(2)公平さを期待する

人は人間関係において公平さを期待するものです。公平さというというのは、自分が相手にすることと同じことを相手にもしてもらうということ。よく、結婚生活でトラブルの原因になるのは育児や家事の分担ですが、これも結局は仕事量が不公平になっているからです。

 

夫婦共働きであるにもかかわらず、女性ばかりが育児をしたり、掃除や洗濯や料理といった家事をして、男性が何もしていなかったらどうでしょう。「なんで、私ばっかり!」と不満につながってしまいますよね。そして、人は不公平さを感じるとそれを解消しようと行動に移します。この場合だと、男性に家事や育児を分担するように話し合うか、なにも意合わずに離婚を選択するかです。

 

この公平さというのはLINEのやり取りにもあてはまるでしょう。自分は相手からのメッセージにできるだけ早く返しているのに、相手が遅かったとしてら・・・・・・。それはもう不幸へな関係でしかありません。

 

(3)大事にされたい

LINEの返事が早いか遅いかで、自分に興味をもっているのか、自分を大事にしてくれているのかを考えたりすることもあるでしょう。そのあたりは、「LINEにまつわるあれこれ」で紹介したとおりです。

 

もし、仕事相手やなんとも思っていない相手からの返事が遅くても、そんなに気にはならないかも知れません。ですが、もし相手が恋人や意中の人であれば返事の早さで、自分に興味をもっているのか、自分を大事にしてくれているのかを考えたりします。

 

そして、恋人や意中の人だからこそ、早く返事をしてくれるだろうと期待ししてしまいます。期待するからこそ、少しでも返事が遅いと、すごく遅いように感じてしまうんです。

 

まとめ

相手からのLINEの返事が実際に遅いということもあるでしょう。ですがその一方で、自分が遅いと「感じているだけ」のこともあります。どちらにしても「なんで、返事が遅いの?」なんて怒ってはいけません。本当に緊急なときは電話をするとして、メッセージのやり取りは時間に余裕を持ってするようにしましょうね。