一般的に、アスリートなど勝負の世界で生きるひとたちのあいだで、まことしやかにいわれていることがあります。それはエッチをすると精気が逃げて集中力がなくなり、勝負に負けるため、試合の前はしてはいけないということ。ですが、アメリカの大学がおこなった調査によれば、エッチをすることで仕事の効率が良くなるのだとか。一体どういうことなのでしょうか。

 

エッチが仕事の効率を上げる

アメリカ・オレゴン州立大学のKeith Leavitt氏らが、学術誌『Journal of Management』にある研究(「From the Bedroom to the Office Workplace Spillover Effects of Sexual Activity at Home」)を発表しました。それは、エッチと仕事の効率に関する研究。

 

Keith Leavitt氏らが、159名の既婚者に対して2週間にわたり、アンケート調査を実施。その結果、エッチをすると翌日は仕事への意欲が高まることがあきらかになったのです。しかも、仕事に対する満足度も高くなったのだとか。この結果は、男女で関係がなく、また睡眠時間や夫婦仲には関係なく、効果が見られました。

 

つまり、勝負の世界で生きるひとたちに言われていたエッチをすると精気が逃げて集中力がなくなるという定説を覆す結果といえます。 

なぜエッチがいいのか

エッチをすることで、翌日の仕事の効率を上げる理由には色々考えられます。

 

例えば、エッチすることが、その日あった仕事のストレスを解消させ、翌日の仕事を前向きにさせるから。もしくは、エッチによって、同じ睡眠時間でも質を向上させ、疲れを取り除くから。ほかにも、エッチによって様々な良いホルモンが分泌されるから。様々な理由が考えられますが、いずれにしてもエッチにはいい効果を導く働きがありそうです。 

エッチしなくても……

もう一つ理由として考えられるのは、好きな相手を見つめていたらからというのもあげられます。

 

というのも、広島大学の入戸野宏氏らの研究によると、「ひとはかわいいものを見ると集中力が上がる」ことがあきらかになっているから。

 

どういうことかといえば、入戸野宏氏らは大学生の男女96名を対象に、 ピンセットを使って小さなおもちゃをつまみ出したり、不規則な数列から指定された数字を目で数え出したりという作業をさせて、その成績を分析するという研究をおこないました。

このとき、大学生は2グループに分けられており、各作業の前に、一方のグループには動物の子どもの写真を、もう一方のグループには大人の動物の写真を、それぞれ7枚与え、好きな順に並べかえてもらうという作業をさせたんです。その結果、子どもの動物の写真を見た場合のほうが、大人の動物の写真を見た場合よりも、作業の成績が大幅にアップしました。つまり、よりかわいい写真を見たほうが集中力があがるというわけなんです。 

まとめ

もしかしたら、エッチをしなくて、デートをするだけでも仕事の効率は上がるかもしれません。もし彼が、「明日大事な仕事があるから会えない」なんていったら、この記事を見せて、「だったらなおさら会って、エッチしたほうがいいよ!」って、いってあげてください。