せっかく付き合ったのに、いつも「彼に遊ばれてるんじゃないだろうか」と疑心暗鬼になって、恋愛が上手くいかないという人いますよね。じつはそこには「成功不安」という心理的な理由が隠されています。そしてそれは童話「シンデレラ」から知ることができます。

 

 

心理学における「成功不安」とは

「成功不安」を提唱したのは、Matina Horner氏。この人は、マサチューセッツ州にあったラドクリフ・カレッジ(現在は、ハーバード大学と合併)の学長も務めた、有名な心理学者です。

 

そのMatina Horner氏によれば、「人間には無意識に成功を回避する心理がある」のだとか。具体的には、成功することが約束されているにもかかわらず「みんなから嫉妬されたらどうしよう」とか「成功した後に大きな失敗が待ち受けているのではないだろうか」と不安になってしまい、成功を手に入れることができなくなるということ。

 

これは、恋愛においてもあてはまります。絶対浮気をしないという彼を手に入れたとしても、「浮気してるんじゃないだろうか」とか、「遊ばれているんじゃないだろうか」とか考えすぎてしまい不安になり、彼に嫌われるような行動をとって、その恋愛を不幸な方向にもっていってしまうんです。

 

つまり、ステキな彼であるにもかかわらず、いつも恋愛が上手くいかないというひとは、単に嫉妬深いというだけではなく、成功不安が高いのかもしれません。 

成功不安の高さを調べる方法

では、自分の成功不安がどれくらい高いかを調べてみましょう、じつは、誰もが知っている童話「シンデレラ」を使って、簡単に成功不安の高さを測ることができるんです。

 

「シンデレラ」といえば、最後にシンデレラは王子様と結婚をしますよね。物語はそこで終わりを迎えますが、もしあのお話に、続きがあったとしたら……?

 

シンデレラの「最後のページの次のページ」がどんな物語になっているかを想像することで、成功不安の高さがわかるんです。では、この文章を読み進める前に、シンデレラのその後を想像してみてください。

 

想像できましたか?

 

では、あなたの答えを見ていきましょう。

1:幸せが続くと想像したあなた

結婚したあとは、子どもができて幸せな暮らしをしたとか、毎日優雅な生活を送ったとか。順当に幸せが続くと想像したひとは、それほど成功不安が高くないひとです。安定して成功を享受できるひとで、無難な成功に向かっていく行動ができるタイプです。

2:破格の幸せが訪れると想像したあなた

結婚の後に無難に訪れる幸せ以上の幸せが、シンデレラに訪れると想像したひともいるでしょう。たとえば、シンデレラが類い希な才能を発揮して、王子を助け、国を成長させたとか、国民前任に愛されるお妃様になったとか。こういう想像をしたひとは、むしろ成功を手に入れるために積極的に行動するタイプ。成功に対する不安や回避なんて言葉から、縁遠いひとです。

3:不幸な展開を想像したあなた

そして3つ目。なかには、不幸な展開を想像したひともいるでしょう。王子が浮気をした、王子と離婚した、王子が病気になって死んでしまった。こういった、不幸な展開を想像したひとは、成功不安が高いひとなんです。大きな成功のあとには、必ず大きな不幸がやってくると考えてしまい、無意識のうちに、成功を避ける行動をしてしまうんです。

 

心理学的には、女性には成功不安が強いひとが多いのだとか。もしあなたが、成功不安が高かったとしたら、その事実を受け止め、成功や幸せになっていいんだと念じましょう。そうすれば、恋愛はもちろんのこと、仕事だって上手くいくようになるはずですから。