あまり化粧やファッションについて関心がなく、スキンケアはコンビニ・コスメくらい。でも、周りの友達を見わたすと、高級ブランドの化粧水や口紅を使っていてる。「やっぱり、高級ブランドの化粧品を使ったほうがいいのかな?」そんな悩みを抱えているひといませんか。

 

はたしてコンビニ・コスメでも大丈夫なのか、それともやっぱりブランド品の化粧品を使ったほうがいいのでしょうか。

化粧の効果は化粧品の値段に比例するのか?

たいていのひとは、お財布(お小遣い)の事情もあり、なんでもかんでも買えるわけではありません。限られた予算のなかで、自分にあった化粧品を探そうとするでしょう。ですが、やっぱりこう考えるとおもいます。「やっぱり、高い化粧品はいい材料を使っているから、お肌にもいいんだろうか?」と。

 

先に答えからいうと、かならずしも値段の高い化粧品ほど肌にいいとはいえません。つまり、値段と効果は比例するわけではないんです!

化粧品の値段の内訳

あたりまえの話ですが、わたしたちが小売店で購入する化粧品には、色々な経費が含まれています。化粧品そのものの原材料費。そして、化粧品の容器やパッケージングしている箱の費用。とうぜんながら、その化粧品を製造している会社や販売している会社の利益が含まれます。

 

それだけではありません。その化粧品を開発するまでの研究開発費、製造された化粧品が小売店に並ぶまでの輸送費用、テレビや雑誌などの広告宣伝費が含まれます。これらに代表される経費が高ければ高いほど、販売価格に転嫁されます。

 

つまり、「高い化粧品ほど“いい原材料”を使っているから、値段が高い」とはいえないんです。一般的に、化粧品の販売価格の5割から4割以下が原材料費といわれています。場合によっては、それ以下だってあるんです。

 

有名な女優さんをその化粧品の宣伝に起用すれば、それだけその女優さんに支払う報酬が高くなり、化粧品の値段は上がります。同じ値段の化粧品でも、広告宣伝費やパッケージ費用に多くの投資を会社がしていれば、それが価格に反映します。その分、原材料費が安くなっている可能性だって考えられるんです。

値段がすべてとは限らない

じゃあ、安ければいいのかというと、当然販売価格が低いということは、原材料費も低い可能性があります。高い商品には、それなりの研究開発費と材料費も費やされている可能性があります。そう考えると、どちらがいいとはなかなかいえないんです。

 

使うひとの肌に合うかどうかも大きなポイントです。同じ化粧品を使っても、肌が荒れるひとと大丈夫なひとがいます。また、心理的にいえば、なんとなく高級化粧品の方が肌によさそうな気がしませんか。いわゆるプラシーボ(偽薬)効果から、肌によさそうとおもって使うことで、効果が得られる場合だってあるわけです。

 

というわけで、かならずしも値段の高い化粧品ほど肌にいいとはいえません。ですが、じゃあ安い化粧品でもいいともいえないんです。一番大事なことは、色々試してみて、自分の肌に合う化粧品をみつけること。とはいえ、それが一番難しいんですけどね。