ひとは誰しも、魅力的になりたいもの。女性のみならず、いまや男性だって化粧をして、自分を魅力的に見せています。もはや化粧は、若い女性のためだけのものではありません。身だしなみの一部として定着してきています。
ファッション誌や美容雑誌をひらけば、そのシーズンの流行の化粧の仕方や、オススメの化粧品なんかが紹介されていますよね。ですが、真に受けてそのまま取り入れてしまうと、「派手過ぎてギャルっぽい」とか、「遊びに来たの? ここは会社だよ」なんて言われかねない化粧になってしまうこともあります。
身だしなみのためのお化粧が、人に悪い印象を抱かせてしまっては意味がありませんよね。人に「好意的な印象をもってもらう化粧の仕方」って、ないものでしょうか?
魅力を決める4つの要素
わたしたちが「魅力」という場合、たいていは外見のよさを意味します。女子的にいえば、美人。男子でいえば、イケメンです。
でも、ひとことで「外見がいい」といっても、女性の美人にも「きれいさ」と「かわいさ」があるわけです。ちょっと話がややこしいので、まずは魅力を決める要素について話していきましょう。
身体、とくに顔に関する魅力は、大きく以下の4つの要素でなり立っているといわれています。
1:造形的な美しさ
簡単にいえば、「目鼻立ちが整っているかどうか」のことです。たとえば、顔の右半分と左半分で対象かどうか。顔全体における目や口などの配置、眉毛の長さなどの比率がバランスがとれているかどうかといったことです。
2:幼児性
わかりやすくいえば、顔が子どもっぽいかどうか。たとえば、目が大きいとか、鼻や顎が小さいとか、顔の中心にあるかといったことが、幼い顔の印象をつくります。たびたび、男子は養護欲求や支配欲求が強いということを言ってきましたが、幼い顔の印象は男子たちの養護欲求や支配欲求をくすぐるため、魅力になるんです。
3:性的に成熟しているか
幼児性とは反対に、大人っぽい顔かどうかが魅力に関係します。その特徴は、子どもっぽいかとは正反対の特徴です。大人っぽい顔は、性的に成熟しているかどうかを見極めるポイントになってきます。つまり、その女の子と自分との間で子どもが作れるかどうかを判断するポイントになるわけです。
4:笑顔かどうか
笑顔かどうかが魅力の要素になると言われても、わかりづらいですよね。ですが、怒っている人よりも笑顔で幸せそうな人と仲良くなりたいと思うのは、当然のことでしょう。眉や頬骨の位置が高いのが、笑顔の特徴です。
化粧で魅力を高めるには……
なぜ、ひとが化粧をするのかという理由の一つは、自分の顔の魅力を高めるためです。いってみれば、上に上げた4つの要素を強調したり、補ったりすること。
たとえば、生まれながら顔が左右対称というひとは、ほとんどいません。眉毛一つとっても、生え方が左右で違うわけですから、左右対称になるわけではないんです。そこで、化粧で魅力的になるためのアドバイスを簡単にまとめて紹介します。
1:造形的な美しさをつくることを心がける
左右対称になるように化粧をする、流行に流されずにバランスのとれた眉の長さを意識して化粧をする、ということが大事です。
そして、これは「笑顔かどうか」にも関わってくる、コンシーラーとチークの入れ方。コンシーラーは顔の中央や目頭の下部分に入れますよね。コンシーラーは光をよく反射させ、顔を立体的に見せる効果があります。顔の中心は、造形的にも一番でっぱっている部分。そこにコンシーラーを入れることで、顔を立体的に見せているんです。
そして、チーク。チークは、チークシャドウといわれるように影を表現するもの。頬に沿って入れることで頬骨を立体的に見せます。じつは、ひとは笑顔になると頬骨が上がります。そのため、頬骨に沿ってチークを入れて立体的に見せると、笑顔の表情が作れるんです。
2:会うひとによって使い分ける
これは、「きれいさ」と「かわいさ」に関わる部分。「きれい」と聞くと、それはたいてい大人の魅力ですよね。「幼児性」と「性的に成熟している」は、相反する要素。つまりこれは、自分が会う相手によって、大人っぽく見せたほうがいいのか、幼く見せたほうがいいのかを考えて、選べばいいんです。
養護欲求の強そうな相手には「かわいい」で、対等なパートナーを欲している相手には「きれい」で攻めること。もちろん、両方を兼ね備えた存在になれるのなら素晴らしいことですが……。
ちょっと長くなったので、より詳しい話は、また別の機会に。今日の話を基本として押さえることができれば、メイクで好意的な印象をもってもらうことは可能ですよ。