インスタグラムは写真でつながるSNS。今ではファッションやグルメのトレンドを収集する情報誌のような役割を果たしたり、企業だと自社製品やサービスの宣伝のために使ったりしていますよね。今回はインスタについてのお話です。

 

 

インスタグラムは社会現象?

学術的にも、投稿した写真に「いいね」がもらえるかもらえないかで、心理的にどんな変化があるかいうことが注目されたりと、インスタグラムは、注目すべき社会現象の一つになっています。

 

実際、若い女の子たちも、インスタグラムに投稿することが前提で、何かをしているケースがけっこう目立ちます。果たしてインスタグラムを利用している女の子たちの心理はどうなのか? 今回はその秘密に迫ります。

インスタグラムは承認欲求を満たすため?

心理学的にインスタグラムを見ると、そこには“承認欲求”や“賞賛欲求”がキーワードとして浮かび上がってきます。

 

承認欲求とは、「他人から認められたいという欲求」のこと。賞賛欲求とは、「他人からほめられたい」という欲求のことです。承認欲求や賞賛欲求が強い人にとって、インスタグラムで「いいね」をもらうことは、簡単に欲求を満たせる方法です。そのため、その投稿を見た人が思わず「いいね」をしたくなるような、インスタ映えする、装飾的で色彩的なメイクやファッションをしたりということがあるでしょう。

 

「いいね」を求めてインスタグラムを過剰に使用することで依存状態に陥ったり、精神的・身体的に疲れた状態になってしまうともいわれています。

メイクやファッションはコミュニケーション手段

メイクやファッションは、本来はコミュニケーションの手段です。自分と自分が会う人との人間関係をコントロールするために存在しています。

 

たとえば、タレントの篠原ともえさんの若いときのカラフルでポップなファッション。もし当時にインスタグラムがあれば、かなりインスタ映えしたでしょう。ですが、コミュニケーションという部分では、メイクやファッションをうまく使いこなせてるとはいえないですよね。 

お小遣い稼ぎのためにも

インスタグラムを企業の商品やサービスの宣伝に使うというのも、珍しくありません。企業は、多くのフォロワーをもつインスタグラマーに自社の商品やサービスを紹介してもらい、代わりに報酬を支払っています。

 

あまりメディアで取り上げられることはありませんが、教育現場などでは、フォロワーを獲得するためにセクシーな写真を投稿する若い女の子たちの存在が問題になっています。

 

本人たちにとっては、フォロワーが増えて承認欲求が満たされるうえに、企業から報酬を得るチャンスが増えるため、一石二鳥と考えているかもしれません。ですが、1度ネットに投稿した写真を完全に削除するのは不可能。犯罪につながらないことを祈るばかりです。

 

インスタグラムは、決して悪いものではありません。ですが、使い方次第。すべてが、インスタグラムを前提になるのは本末転倒です。とくにメイクやファッションは、「誰のために装うのか」という視点を忘れないで欲しいと思います。