恋は、盲目。もしくは、あばたもえくぼ。付き合いたての頃は、カレのことが好きすぎて、カレの欠点や嫌なところは気になりません。ちなみにそれを、恋愛心理学では「ハロー効果」とよぶのですが、今日は別の話。

 

付き合いたての頃に気にならなかったカレの欠点が、次第に気になるようになり、最後は別れようというきっかけになったりします。それをカレに話すと、必ずといっていいほど「直すから別れないで!」といわれますよね。これ、信用できますか?

 

 

直すからといわれても

「あなたの○○なところがイヤ。だから、別れよう」と告げたとき、「絶対に直すから、別れないで」っていわれた経験ありませんか? 筆者は、何度かいった経験があります。ですが、この「絶対に直すから、別れないで」という言葉は、絶対に信用してはいけません。というのも、人間はそうは簡単に変われないからです。

 

もちろん、すごく大きな出来事をきっかけに「変わる」ということもありますが、それもたいていは一時的なこと。のど元過ぎればなんとやらで、次第に元に戻っていきます。たとえば、「部屋の片付けをしてくれないのが嫌だから、別れよう」といったとき、部屋の片付けに注意をするのは最初の数週間くらい。しだいに、もとのだらしがない生活になっていくでしょう。行動であれば、まだ変わる可能性はあります。ですが、性格の場合は、変わることはほぼほぼ難しいものです。

 

有名な心理学者が、いっています。「人間の心理の構造なんて、1,000年や2,000年そこらで変わらないよ」と。普遍的ということで、研究的にはいいことなんですが、恋愛をはじめとする人間関係という意味では困ったことですよね。

欠点は次第に増えていく

もちろん、心を入れ替えて本当に変わる場合もあります。ですが、別れ話における欠点は、あくまでも別れる理由の一つでしかありません。冒頭でも記したように、付き合いたての頃は相手のことが好きすぎて、相手の欠点がみえません。ですが、相手の欠点がみえるようになったということは、すでに「好きすぎるほどは相手のことが好きではない」ということなんです。

 

そして、別れを決心したときに、その理由としてある欠点をあげているに過ぎません。別れを決心している以上、いずれは違う欠点を指摘して、また別れ話になっていきます。それは、時間の無駄でしかないんです。

 

ちょっとひどい言い方をすると、「絶対に直すから、別れないで」という言葉は、最後の悪あがきと同じ。信用してはいけません。