笑顔は、その人の魅力に大きく影響します。「キレイさ」や「可愛らしさ」といった、美人かどうかを判断するひとつの要素が笑顔です。笑顔といえば思い浮かべるのが「微笑みの国」タイ。そこで今回は、笑顔について、タイからちょっと学んでみたいと思います。

 

1:タイが「微笑みの国」と呼ばれる理由

タイを初めて「微笑みの国」と呼んだのはイギリス人のウイリアム・ウッドだといわれています。彼は1935年『Land of Smiles』(=微笑みの国)という本を出版、その本の中でタイ人のトラブル解決法をふたつ挙げています。

 

 

 

一つはお金。そして、もう一つが微笑みです。たしかに、タイに長く住んでいる者の視点から言っても、ウイリアム・ウッドのお金と微笑みというのは、あながち間違ってないと感じます。

2:タイ人の微笑みは13種類

日本人にとって微笑み(笑顔)といえば、嬉しいときや幸せなときにする表情で、ひとつだけですよね。ですが、ヘンリー・ホームズの『Working With The Thais』という本によると、タイ人には10通り以上もの微笑みがあるというんです。

 

 

 

代表的なものは、

 

  • あまり知らない人への微笑み
  • 気まずさを伝える微笑み
  • 悲しみを伝える微笑み
  • 作り笑いの微笑み
  • 悪意を隠す微笑み

 

……などなど。

 

あまり知らない人への微笑みは、好意的な態度を示す微笑みですし、作り笑いの微笑みは日本人でも理解できます。ですが、悲しみを伝える微笑みとはどういう表情でしょう。なぜ泣かないのか不思議に感じます(もちろんタイ人だって、泣きます)。

 

地理的にミャンマーやラオス、カンボジアなどと陸続きのタイ。そして歴史的に、欧米人が多く進入してきたタイ。異文化の人々と交流をしていくなかで、自然と微笑みが多種多様に生まれたのでしょう。微笑まれて悪い気がする人はいませんからね。 

3:微笑みの魅力

微笑みは冒頭で指摘したように、それ自体が魅力の要素です。

 

目尻が下がり、口角が上がる表情は、友好の証であり、同時にそれを見る人に、快い感情をあたえます。そのため、人は微笑む誰かに好意を示し、一緒にいたいと思います。生まれながらに、微笑むことが習慣づけられているタイの女性は、他の国女性に比べて、それだけで魅力が何割か増しているかもしれません。

4:無表情な日本人

反対に日本人は、無表情だといわれることがあります。たとえ微笑んでも、愛想笑いだと。

 

じつは無表情は、怒っている顔だと認識されます。仕事に集中しすぎて無表情なときに、「なんで怒ってるの?」って聞かれた経験ありませんか。生まれながら笑顔でいることを習慣づけられているタイ人と違って、日本人の場合は、意識しないと笑顔でいることが難しいもの。注意が必要です。

 

魅力的になるためには、笑顔が大事。モデルやアイドルの女の子たちが口角をあげる筋肉を鍛えて、笑顔を作る練習をしていることからもわかりますよね。

さぁ、今日から意識的に笑顔でいるようにしましょうね。