臆病者と言われてうれしい人はいないでしょう。仕事や恋愛において臆病な性格がマイナスに働くことも十分にありえます。では自分が臆病者だと自覚がある人は、どうすればそれを改善することができるのでしょうか。臆病な人の特徴や恋愛傾向をふまえて見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

1:臆病とは?

臆病とはどういう意味なのでしょうか。辞書には次のように意味が載っています。

 

憶病

ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

つまり、恐がりなことや気が小さいことを臆病と言うわけです。平安時代後期の説話集「今昔物語集」の中ですでに使われていた言葉なので、昔から臆病な人はけっこういたのかもしれませんね。

2:臆病者の特徴5つ

それでは具体的に臆病な人の特徴について考えてみましょう。

(1)失敗するのが怖い

臆病な人は、基本的に失敗するのが怖いと思っています。そのため心配になりすぎて、ちょっとしたことにも怖がったり、しりごみしたりします。ですが、これはよく言えば物事に対して慎重なことの証。石橋を叩いて渡るタイプとも言えます。なので、悪いことばかりではありません。

(2)先のことを考えすぎる

いろいろと先のことを考えすぎて、不安になってしまい、臆病になることもあります。ですが、これも慎重な証拠なので悪いわけではありません。プロジェクトチームのメンバーが、みんな臆病だと何もことが進みません。しかし、ひとりくらい慎重な人がいてくれると、ほかの人が気づかないようなことに気づいてくれるので、きっと助かるはずです。

(3)周囲の目を気にしすぎる

自分が失敗して周りに迷惑をかけたらどうしよう、失敗したことで変な目で見られたらどうしよう、という不安が臆病にさせてしまう場合があります。つまり、周囲の評価が気になって仕方がないということです。

(4)心配性な性格

心配しすぎる性格が災いして、臆病になってしまうこともあります。ただこれも、失敗するのが怖いということが影響しています。失敗したらどうしようという気持ちから、あれこれ細かいところまで気をまわしてしまうのでしょう。

(5)完璧主義

失敗してもいいやとか、周りに迷惑をかけても仕方がないと思えると気軽に何でも挑戦できます。しかし、完璧主義な人はそれができません。ちゃんとやらないといけないと考える完璧主義な人は、自分がちゃんとできるという確証がない限り、先には進めません。そのため、初めて経験することや難しそうだなと思うことに対して怖がったり、しりごみしたりして、臆病になってしまうのです。

3:臆病者の恋愛傾向3つ

そんな臆病者な人は、どんな恋愛傾向があるのでしょうか。

(1)自分から告白できない

臆病者な人は、告白してもし振られたらどうしようと不安が募ってしまい、自分から積極的に告白することができません。あたって砕けろという文字は、臆病者な人の辞書にはないのです。

(2)そもそもあまり人を好きになれない

臆病な人は警戒心が強いこともあり、そもそも人を好きになれないことも多いです。自分から心を開くのも苦手です。どうしても相手と距離を置いてしまうことが影響しているのかもしれません。

(3)受け身

消極的な性格や警戒心の強さから、恋愛に対しては奥手で受け身です。好きな人がいても、片思いのままで終わってしまうこともあるでしょう。

4:臆病な自分を変える方法5つ

もし、あなたが臆病な人だったら、どうすればそれを改善することができるのでしょうか。

(1)イメージトレーニングを欠かさない

何かを取り組む前に、イメージトレーニングを入念にし、頭の中でシミュレーションしておきましょう。何でも練習は大切です。ただ、実際に取り組むのは難しいことがほとんどだと思うので、そういうときはイメージトレーニングしましょう。もし実際に練習ができるのであれば、それに越したことはありません。

(2)成功をイメージする

そして、イメージトレーニングするときには、同時に自分が取り組んで成功するイメージを思い描きましょう。例えば、球技のプロスポーツ選手は、実際にボールを蹴ったりする前には、精神統一と同時に見事ゴールを決めたイメージを頭に思い浮かべてからプレーをするものです。

(3)逃げ場所をつくらない

逃げ場所をつくらないとは、自分がもうやらざるをえない状況にもっていくということ。臆病な人は、何かしら理由をつくって自分が取り組まなくてもいいようにします。諦めて取り組むしかないという状況に追い込むのです。

(4)小さなことから成功体験を積む

臆病な人の場合、中には過去に大きな失敗したことがトラウマになっている場合があります。そんな人は、必ず失敗しないような小さなことから成功体験を積んでいき、自信がもてるようにしましょう。次第に取り組むことを大きくしていけば、臆病じゃなくなっていくでしょう。

(5)臆病を前向きにとらえる

臆病なことは、よく言えば、慎重なことと言いました。考え方によっては、臆病なことは悪いことではありません。自分が臆病であることを自覚しているなら、それを前向きにとらえて、慎重さとして生かしていきましょう。そうすれば、周囲から「あの人は臆病者だ」と言われず、「あの人は慎重な人で、あの人のおかげで助かった」と言われる場面が増えてくると思います。

5:まとめ

臆病なことは、よく言えば注意深いということであり、悪い性格とは言えません。ですが、恋愛に関しては、損をすることも多いでしょう。そう考えると、ちょっとずつでも直していったほうがいいのかもしれませんね。