恋愛において、好きなことと相性がいいことは、別問題。どんなに好きな相手でも、恋愛がうまくいかないことはあります。果たして「相性のいい恋人同士」には、どんな特徴があるのでしょうか。

 

1:カップルにおける「相性がいい」って具体的にはどういうこと?

誰かを好きになる理由は、いろいろです。見た目がカッコいいから、性格がよいから、経済力があるからなど……。ですが、それと人と人と相性がいいかということは別問題です。「見た目は好みのタイプではないけれど、一緒にいて落ち着く」「自分が自然体でいられる」、そういう相手のほうが関係は長く続いていくものです。

「好きだけど、自分がいろいろ我慢しないといけない関係」は、決して相性がいいとは言えないでしょう。

 

相性は、「デジタル大辞泉」を見ると、「互いの性格・調子などの合い方」などとあります。ちょっとわかりにくいですが、「広辞苑」では「共に何かをするとき、自分にとってやりやすいかどうかの相手方の性質」と意味が載っています。

 

これをもとに、こと恋愛に限って言えば、「相手と息がぴったりで、相手に対する不快感をもたずに満足している状態で安定していること」と考えられます。

2:彼氏・彼女と相性がいいと思う瞬間3つ

実際、周囲の人たちに恋人と相性がいいと思うときを聞いてみると、同じような答えが返ってくるでしょう。

(1)ケンカをしてもすぐ仲直りができる

そもそも、ケンカができること自体が仲がいい証拠とも言いますよね。お互いに自分を抑えて我慢しなくていいから、思ったことを好きなように言えるわけです。そして、仮にケンカになったとしても根にもたずにすぐに仲直りできるような人とは、相性がいいと思うはずです。

(2)気が合う

例えば、デートで食事に出かけたとき、食べたいものが一緒だったりすると相性がいいと思いませんか。反対に、なかなか意見がまとまらない場合は、どちらかが我慢しないといけないわけですから、相性がよくないと思うかもしれませんね。

(3)言葉にしなくても求めているものがわかる

長く連れ添った夫婦のように、「コーヒー飲みたいな」と思ったとき相手が何も言わなくてもコーヒーを渡してくれたりすると、きっと「相性がいいな」と思うでしょう。

3:相性のいいカップルの特徴5つ

それでは、もう少し具体的に相性がいい恋人同士の特徴について考えてみましょう。

(1)お互いを信頼している

例えば、恋人以外と外出しても浮気を心配しなくても大丈夫なくらい相手を信頼できていることが大事です。LINEを毎日のようにチェックしないと信じられない相手とは、相性がいいとは言えません。

(2)一緒にいるだけで幸せを感じる

特別なデートをしたり、外出したりしないと付き合ってる気がしないという相手とは、恋愛を楽しんでいるだけで相性がいいとは言えないでしょう。たとえ、ふたりで家にいてテレビを見ているだけでも、幸せな気持ちになれるようだったら相性がいいと言えるかもしれません。

(3)一緒にいても別行動ができる

これも信頼できているからかもしれませんが、同じ空間にいてもお互いに別々のことができる相手とは相性がいいでしょう。これは、信頼だけではなく相手をリスペクトしている証拠でもあります。

(4)親しい仲にも礼儀がある

相手が何かしてくれたときに、それを当たり前のことだと思わず、ちゃんとお礼が言える、「おはよう」「おやすみ」などの挨拶の言葉が自然と口に出る、そのような相手は相性がいいと言えます。意識しないと言えない場合は、相手を大切に思っていない証拠でしょう。

(5)どこか似ている

見た目なのか、趣味なのか、性格なのか……何でもいいのですが、自分と相手が似ているところが多いほど相性がいいと言えるでしょう。

もちろん、似ていないことはそれはそれで自分がもっていない部分をお互いに補えるという意味で悪いことではないのですが、似ているところが多いほど無理をせず一緒にいることができます。

4:【診断】ふたりの相性を確かめるチェックリスト

恋愛にまつわる心理学の研究で、John Alan Leeという人が恋愛行動を6つのタイプに分けています。

 

その6つとは、恋愛をゲームと捉え、楽しむことを大切に考えるルダス、恋愛を地位の上昇などの恋愛以外の目的を達成するための手段と考えていプラグマ、長い時間をかけて愛が育まれる穏やかな友情的な恋愛のストルゲ、相手の利益だけを考え、相手のために自分自身を犠牲にすることもいとわないアガペ、相手の外見に強烈な反応を起こし、ロマンチックな考えや行動をとるエロス、恋愛に熱中し、独占欲・嫉妬心が強いマニアです。

 

また、中村雅彦の「大学生の異性関係における愛情と関係評価の規定因に関する研究」によれば、エロス、アガペ、ストルゲが高いと恋愛関係がより親密になることがわかっています。つまり、この3つをどれかをお互いにもっていると相性がいいと言えるかもしれません。

 

ところで、次のテストに挑戦してみてください。

 

  1. たとえ恋人と別れても、よい友達同士のままでいると思う。
  2. 自分にとっては、友達付き合いのような恋愛があっていると思う。
  3. 私の恋愛は情熱的というより、穏やかで地味だ。
  4. 恋人の携帯をチェックしたくなる。
  5. 恋人が浮気をしたら、絶対に許さない。
  6. 気がつくと、いつも恋人のことばかり考えている。
  7. 恋人とは定期的ではなく、気が向いたときにだけ会う。
  8. 恋人にベタベタされるような恋愛は面倒で嫌だ。
  9. 恋人に何か干渉されたり、束縛されたりすると別れたくなる。
  10. 私は恋人に尽くすタイプだ。
  11. 恋人が自分のことをあまり好きでなくとも、私は恋人を愛したい。
  12. 恋人のためなら、どんなことでも我慢できる。
  13. 私はひと目惚れしやすい。
  14. ふたりの愛は永遠のものだと思う。
  15. 恋愛とは夢のようにロマンティックなものだ。
  16. 結婚をするなら、お見合いのほうがよい。
  17. 恋人を選ぶときは人の目を気にして、それなりの人を選ぶ。
  18. 本音を言うと恋人には愛情より、経済力や地位を求めたい。

 

これ、1から3がストルゲ、4から6がマニア、7から9がルダス、10から12がアガペ、13から15がエロス、16から18がプラグマの特徴です。自分と恋人がどれにあてはまるか調べてみるとおもしろいと思いますよ。

5:まとめ

恋愛に限らず、友達でも仕事でも相性は大事です。相性がいい人とだけ仲よくするわけにはいきませんが、自分と相手との相性を知っておくと、いろいろ対処することができるので都合がいいかもしれませんね。