会話をしていてふと、「あれ、この人って自分のことをなんにも話してないな」と思った経験はありませんか。そんなとき、もしかして結婚しているんじゃないだろうかとか、いろいろ妄想してしまうかもしれません。世の中には、自分のことを話すことが苦手という人は存在します。今回は、そんな人の心理や付き合い方に迫ります。

1:自分のことを話さない人は自分のことを知られたくない?

気づいたら自分ばかりが話をしていて、相手は何も自分のことをしゃべっていなかった……。そんな経験をしたことがある人は少なくないでしょう。一見すると、聞き上手な気もしますが、よくよく考えると秘密主義なのかなとか、もしかして結婚していたり恋人がいたりするのかな、なんて思いますよね。

 

自分のことを話さない人は、自分のことを知られたくないのでしょうか。

2:自分のことを話さない男女の心理5つ

自分のことを話すことを、専門的には、自己開示(Self-Disclosure)といったりします。恋愛に限らず、広く人間関係を考えた場合、自己開示が行われると親密さが増すといわれています。恋愛でいえば、親密さが増せば、当然ながら恋愛感情が強くなるわけです。

 

ですが、この自己開示というのは自分のことを嘘偽りなく相手に話すということなので、なかには抵抗を感じる人もいます。では、いったいどうして抵抗を感じるのでしょうか。

(1)自慢話になりそうで恥ずかしい

日本人に多いと一般的にいわれているのが、「自分のことをさらすのが恥ずかしい」という心理です。「自分のことを話す」ということのイメージが、どうしても自慢話をしているような気がして、恥ずかしいと感じてしまう。だから、自分のことを話さないのです。

(2)取り立てて話すようなことがないと思っている

自分のことについて「わざわざ人に聞いてもらうような話なんてない」と思っていると、どうせ興味がないだろうとか、楽しくないだろうと思い込み、話さなくなってしまいます。相手は、別に特別なことを聞きたいわけではないのですが、「おもしろくもない話を聞かせるのは申し訳ない」などと考えてしまうのです。

(3)相手を警戒している

自分のことを話さない人にいちばん多いのは、これかもしれませんね。相手を警戒していて、自分のことを知られたくないと思っているときです。信用できない相手に、自分の本音や秘密を話すようなことはできません。

(4)仲良くなりたいと思っていない

心理学的には、自己開示によって仲良くなるといいました。つまり、仲良くなりたいと思っていない相手に対しては、自分のことなんて知ってほしくないともいえます。その結果、自分のことを話さないという行動に出るということも少なくありません。

(5)そもそも話すのが苦手

自分のことに限らず、そもそも話すことが苦手という人もいます。すると、どうしても聞き役に徹してしまい、結局、自分のことを話さなくなってしまうんです。

3:自分のことを話さない彼氏とうまく付き合う方法3つ

それでは、もしあなたの恋人があんまり自分のことを話してくれないような人だったら、一体どうすればいいのでしょうか。

(1)自分から積極的に話す

恋人関係にあるということは、好きで仲良くしたいと思っているはずです。にもかかわらず、あまり自分のことを話してくれることがないのなら、自分から積極的に話してみましょう。自己開示には返報性があるともいわれていますので、好意的な関係であれば、自分が話せば相手も話したくなってくるはずです。

(2)話すきっかけを作ってあげる

相手が話しやすいように、話すきっかけを作るのもいいでしょう。相手が好きな話題でもいいですし、ちょっと質問めいた話を振ってみるのもいいかもしれません。

(3)焦らず待ってあげる

あまりにも「ねぇ、ねぇ」と迫ってしまうと、相手は身構えてしまうでしょう。気持ちよく話し出せるような雰囲気を作ってあげて、待つことも大切です。また、お酒が入るとリラックスして饒舌になったりすることもあるので、飲めるタイプなら、恋人の好きなお酒を一緒に飲んで時間を過ごすというのもいいでしょう。

4:自分の話をしない女性に対する男性の本音3つ

では、「自分の話をしない女性」というのは、男性からどう見えているのでしょうか。

(1)恋人同士なら愛されていないようで不安

仲良くなりたい相手や好きな相手には自分のことを知ってほしいと思う人が多いでしょう。にもかかわらず、自分ことを話さないというのは、知ってほしくないか、「あなたは知る必要がないのよ」と言っているようなものです。

 

いわば表面的な付き合いになっているため、恋人関係にあるなら、愛されていないようで不安になってしまう人も多いでしょう。

(2)自分がない

自分がないというのは、例えば仕事関係であれば自分の意志がないように見えるということ。頼りがいがなく、大事な仕事などは任せられないと思われてしまいことも。またプライベートでは、押したら簡単に落とせそうなイージーなイメージをもたれてしまうかもしれません。どちらにしても、あまりいい印象ではありません。

(3)男を立てるタイプかも

自分のことを話さないということを、自己主張をしない謙虚な姿ととらえると、男性の中には「この女性は、男を立てるタイプかな」と勘違いしてしまう人もいるでしょう。実際には、相手の男性に興味がないために、自分のことを知ってほしくないと思っているだけかもしれないのに……。

5:まとめ

単に自分のことを話すのが苦手なのか、それとも意識して話さないようにしているのかは、なかなか見極めるのが難しいでしょう。ですが、いずれにしても、もう一歩踏み込んだ関係になれていないのは事実です。丁寧にコミュニケーションをとって、お互いに自分のことが話せるようになるといいですね。