女子のみなさん、「オトコって、マジでテキトーだよね!」って思った経験ありませんか? デートで行った場所や約束を覚えていなかったり、服選びに困って意見を求めたのになんだか曖昧な答えだったり。実は、男性がテキトーな生き物に思えてしまうのには、ちゃんと科学的な理由があったんです。それは一体、どういうことなのでしょうか?

 

1:彼女との思い出を記憶できない

二人の記念日や初デートで行った思い出の場所など、すごく大事なことをカレが覚えていなかった、という経験はありませんか?

 

アメリカ・コーネル大学のチー・ワン教授の研究(「Gender and emotion in everyday event memory」)によれば、男性は過去に関する細かな出来事を記憶するのが苦手なんだそうです。実験内容はこうです。合計60名の男女に1週間のあいだ、1日に3回、不規則な時間にメールを送信し、そのメールを受け取った30分前に何をしていたかを返信してもらいます。そして1週間後に、抜き打ちでそれぞれのメールに書いた内容を思い出してもらう、という実験をおこないました。

 

すると、女性は人間関係に関する記憶を中心に細かく覚えていたのに対し、男性は、女性ほどには記憶していないことがあきらかになったんです。

2:他人の顔を覚えるのが苦手

カナダ・マックマスター大学のジェニファー・ヘイズ氏らの研究(「Females Scan More Than Males A Potential Mechanism for Sex Differences in Recognition Memory」)によれば、男性は女性に比べ、人の顔を覚えるのが苦手だということがあきらかになっています。

 

コンピュータ画面にさまざまな顔が映し出されたとき、ひとは目、鼻、口などのどこを見ているかを調査したところ、女性は男性よりも、無意識のうちに時間をかけて詳しく見ていることがわかったんです。この結果は裏を返せば、男性はあまり相手の顔を見ていないということ。

 

そのため、最近会った相手のことを、女性は覚えていたとしても、男性が覚えていないのは仕方がないことなんです。

3:色の知覚・識別に時間がかかる

アメリカ・ニューヨーク市立大学のイスラエル・アブラーモフ教授らの研究(「Sex & vision I: Spatio-temporal resolution」「Sex and vision II: color appearance of monochromatic lights」)によれば、男女の脳では“目に見えるものが違う可能性がある”ことが明らかになっています。

 

どういうことかというと、色覚が正常で、裸眼視力または矯正視力が1.0以上の男女を比較したところ、男性は同じ色の濃淡・強弱・明暗などを知覚するのに、女性に比べて長い時間が必要だということがわかったのです。

 

また、色の識別自体も、女性より男性のほうが苦手だということがわかりました。つまり、男性は女性に比べ、色の微細な違いを判断することに時間がかかっていたということ。

 

アブラーモフ氏によれば、男性ホルモンのテストステロンが脳に影響しているとのだそうです。だからパッと出された色違いの2着の服を、「どっちがいい?」と聞かれることが苦手なのですね。

まとめ

男女が“ヒト”として同じ存在なのか、それとも性別差によって違いがあるのかは議論が分かれるところ。ですが少なくとも自分と同じようにはいかないのだと理解すれば、不必要なケンカもなくなり、いい関係になれるのかもしれませんね!