「外面」は、「がいめん」と読めば「物の外側の面」を意味します。言い換えると外見ですが、「そとづら」と読んだときは「他人との応対などに見せる顔つきや態度」を意味します。そして「外面がいい」と言うと、あまりいい意味には聞こえません。はたして、外面がいい人とはどんな人なのでしょうか。そして、どうして外面をよくしてしまうのでしょうか。

 

1:外面がいい人の心理3つ

それではさっそくですが、どうして外面をよくしてしまうのかを、外面がいい人の心理的な部分から考えていきましょう。

(1)周囲からのウケをよくしたい

「あの人は親切だ」とか、「いつもニコニコしていて好感がもてる」といったように、周囲からのウケをよくしたいという気持ちがあるでしょう。言い換えると、褒められたいという欲求が強いのかもしれません。それは裏を返せば、自分に自信がないことの表れでもあります。

(2)周囲の目が気になる

周囲からのウケをよくしたいと思うのは、それだけ周囲からの評価を気にしてしまっている証拠です。悪く言えば、自分をもっていなくて、いつも八方美人な態度や行動をとってしまうのかもしれません。

(3)自己犠牲が好き

外面がいい人は、周囲からのウケをよくするため、自分のことは二の次で、周囲に合わせることがけっこうあります。つまり、自分は遠慮するのですが、そういった自分が犠牲になって周囲に喜んでもらったというのことが好きな人もいます。

2:外面がいい人の特徴5つ

では、外面がいい人にはどんな特徴が見られるのでしょうか。

(1)いつも笑顔

笑顔でいること自体は悪いことではありません。ですが、本当に心の底から笑顔かと言うとそうではなく、いわゆる「腹黒い」感じの笑顔です。作り笑いと言ってもいいかもしれませんね。一見すると笑顔ですが、目が笑ってなかったりします。

(2)裏では悪口ばかり言う

腹黒い感じと言いましたが、外面がいい人とは、他人との応対などに見せる顔つきや態度がいい人のことなので、他人がいないところでは人の悪口を言ったり愚痴ったりします。「だったら、そのとき言えばいいのに・・・・・・」と思うのですが、外面がいい人は他人がいる前だと、本音を隠します。

(3)コミュニケーションが苦手

外面がいい人というのは、コミュニケーションが得意そうな気がしますが、そうではありません。むしろ、コミュニケーションが苦手だからこそ、人間関係でトラブルを起こしたくないと、周囲に合わせてしまうのです。コミュニケーションが得意だと、たとえ仕事で意見が対立しても、そのあとに仲よくなる方法を知っているものです。

(4)言動がコロコロ変わる

まさに八方美人と言っていいでしょう。周囲にいる人に合わせていくので、言っていることにも、してることにも一貫性がなく、人によって言動を変えてしまいます。ドラえもんに登場するスネ夫が、ジャイアンやのび太、しずかちゃんやママの前で、言動がコロコロ変わるのがまさにこれです。

(5)誰にでも親切で優しい

裏では悪口ばかりとか、言動がコロコロ変わるとか、悪い特徴ばかりお伝えしてきたので、最後はいい特徴として、誰にでも親切で優しいという点を挙げておきましょう。もちろん、心の底から誰にでも親切で優しいわけではなく、計算なんかも入っていますが、一緒にいる相手に対しては、間違いなく親切で優しいです。

4:騙されないための見抜き方3つ

それでは、外面がいい人に騙されないようにするにはどうしたらいいのか、考えておきましょう。

(1)周囲にいる人が変わったときの変化を観察する

すでにお伝えしたように、外面がいい人は、一緒にいる人に合わせて言動を変えていきます。そのため、会社だと一緒にいる上司が違うとき、プライベートだと一緒にいる友達が違うときに、どう言動が変わるか観察してみてください。

 

言っていることやしていることに一貫性がないなら、間違いなく外面がいい人ですし、さっきまで一緒にいた人のことをもち上げていたのに、その人がいなくなった途端に悪口などを言い出したら、かなりやばいです。

(2)目を見る

目は口ほどにものを言うということわざがありますが、相手の表情を見るときに、できるだけ目を見るようにしましょう。笑っているから一見すると笑顔と思うかもしれませんが、目が細くなっていない、目尻が下がっていないなど、笑顔じゃない特徴が目に表れていたら、それは作り笑いです。

(3)会話の内容が薄い

自分の意見を言わず、相手の言ったことに対して「うんうん」とただ頷くだけだったり、「へぇー」とか「すごいね」といったように、会話の内容が薄い人も、外面がいい人です。相手や会話に興味がないから、会話の内容が薄くなります。

 

ですが、相手の気をよくしたいので、頷いたり、「へぇー」とか「すごいね」という言動が頻繁に出てきたりするのです。他にも、本音を言わないない、自分のことを話さないという人も、外面がいい人です。うっかり自分の意見を言ってしまって、相手と対立するようなことになったら大変だからです。

5:まとめ

もちろん程度にもよるのですが、外面がいいこと自体は悪くはありません。ただ、行き過ぎてしまうと、信頼や信用をなくすことにもつながってしまいます。自分が外面がよすぎていないか振り返っておきましょう。「人の振り見て我が振り直せ」です。