良くないことだとわかっているのに、不倫する人は後を絶ちません。一体どうして、不倫をしてしまうのでしょうか。今回は、不倫をする人の心理について考えてみましょう。男女の心理の違いと、不倫にはまりやすい人の特徴を見ていきます。

 
 

1:不倫をする心理は男女で差があるってホント?

恋愛をめぐる心理学の研究のなかで、どういうときに人は恋に落ちるのか、または、失恋から立ち直るにはどうしたらいいのかというテーマに関し、さまざまな研究がおこなわれてきました。浮気もそのひとつです。

 

ですが、今回のテーマである「不倫」については、実はあまり研究がおこなわれてきませんでした。というのも、堂々と「私は不倫してるよ」といえるものではないからです。

 

また、不倫と浮気は近いものでもありますし、相手が独身だと思っていた人からすると、普通の恋愛との線引きが難しいという面も。ややこしくて研究ができないということも原因かもしれません。

 

とはいえ、少ないながらも不倫を扱った研究を見ていると、どうやら不倫をする心理には男女差があるようなんです。

2:【男性編】不倫をする心理3つ

それではまず、不倫をする男性の心理について考えてみましょう。

(1)セックスに新しい刺激を求めている

不倫といえば、プラトニック関係よりも、体の関係が存在することが多いです。男性がパートナー以外の相手と体の関係をもってしまう理由として、パートナーに飽きてしまってて刺激がないことが考えられます。

 

相手のことが嫌いなわけではないけれど、見慣れたり、セックスの刺激がワンパターンだとマンネリになってしまいます。そこで、新しい刺激を求めようと不倫をしてしまうのでしょう。

(2)自分を成長させたい

本当かどうか判断が難しい面もあるのですが、不倫をしたことがある男性への聞き取り調査によると、不倫相手との関係の中で普段の自分とは違う役割を経験したり、また日常とは違うことを体験したりすることで自分が成長できると考えている男性が少なからずいるようです。

 

不倫をされた側からするとたまったものではありませんが、たしかに不倫相手を喜ばせようとファッションの勉強をしたり、オシャレなカフェやおいしいレストランをリサーチしたりするので、あながち間違っていないのかもしれません。

(3)ときめきたい

不倫経験のある男性に話を聞くと、パートナーのことが嫌いで不倫をしたのではないといいます。

 

ただ、家事や子育て追われているパートナーの姿や、お風呂上がりに素っ裸でウロウロしている姿を見て幻滅してしまい、「ドキドキしたい!」「ときめきたい!」と思って不倫をしてしまうのだとか。これもパートナーである女性たちからものすごく身勝手な言いわけですね。

3:【女性編】不倫をする心理3つ

では、今度は不倫をする女性の心理について考えてみましょう。

(1)ファザコンである

ファザコンとは、ファーザーコンプレックスのこと。父親に執着のあるファザコン女性は、恋人に父親の姿を求めてしまうことがあります。子どものころ、お父さんが仕事で忙しく、あまりかまってもらえなかったなどの理由から、年上の男性にお父さんのような温かさ、包容力を求める傾向があるのです。

 

お父さんのような年齢の男性は結婚している場合が多いため、結果的に不倫になってしまうケースも。

(2)優越感に浸りたい

不倫をするということは、パートナーから男性を奪いとって自分のものにするということです。妻というライバルの存在に自分が勝ったからこそ不倫していると考え、それが優越感や喜びにつながっていきます。

 

つまり、不倫相手のことが好きというわけではなく、私は不倫相手のパートナーよりいい女なんだという自信をもつことが目的で、不倫してしまう人もいるようです。

(3)禁断の恋に萌える

心理学的には「ロミオとジュリエット効果」とよばれますが、困難な課題があればあるほど、逆にその困難を乗り越えて課題を克服しようとする現象があります。

 

これは、不倫という一般的には許されない恋だからこそ、その壁を乗り越えて本当の恋愛を手に入れようと盛り上がることを意味しています。自分がジュリエットとして許されない恋のドラマのヒロインになっていることに萌えてしまい、不倫をしてしまうのです。

4:遊びのつもりが…本気の不倫にはまりやすい女性の特徴5つ

不倫は良くないと思っている人は多いでしょう。本気になったらダメとも思っているはずです。ですが、気がついたら本気になってしまっていたという場合も。そういった人の特徴を挙げてみました。

(1)自信がない

例えば失恋したときに誰かに優しくされたり、励まされたりすると、その相手のことを好きになったりすることがありますよね。それは、人には自信をもっていたいという心理があり、自信をもたせてくれる人と一緒にいたいと考える傾向があるからです。

 

不倫相手は、その関係を続けていくために、女性に嫌われないように、褒めたり優しく接したりしてくることが多いです。これが、自信のない女性に自信を与えることになり、女性のほうが本気で好きになってしまうのです。

(2)恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ないと、どうしても今目の前にある恋愛に執着してしまうことがあります。「別れたって、すぐ次の恋愛ができるよね」とは思えないわけです。そのため、最初はいけないことだとか、本気になったらダメと思っていても、次第にズルズルと本気になってしまうことも。

(3)さみしがり屋

さみしがり屋な性格の人は、基本的に誰かと一緒にいたいので、都合のいい女として扱われても、目の前のさみしさを紛らわせるために不倫に走ってしまうことがあるでしょう。そして、さみしがり屋な人は自信がないことが多く、褒めたり優しく接したりされることで、さらに不倫にはまってしまいがちです。

(4)真面目な性格

真面目な性格の人は、不倫だとしても、相手とちゃんと向き合ってしまいがちです。「相手にはどうせパートナーがいるんだから」と割り切って、不倫相手と会わないときには違う男性と遊べばいいものの、一途に不倫相手とだけ付き合ったりします。

こういう場合、心理的には「遊びの不倫相手なのに、なんで他の男性と遊ばないんだろう? そうか、私は不倫相手に本気なんだ」という思考に陥り、のめり込んでいってしまうのです。

(5)普段は我慢することが多い

引っ込み思案だったり、恥ずかしがり屋で、自分の意見をなかなか言えない人もいると思います。そういう人が、不倫相手にいろいろ話を聞いてもらったり、わがままを聞いてもらったりすると、すごく気持ちがいいと感じるのです。

 

ストレスが解消されるので、自分にとってそういう相手が大切になってきます。そのため、知らず知らずのうちに不倫に本気になってしまうのです。

5:まとめ

不倫がいいか悪いかということはさておき、不倫をする人にはそれなりに理由があるということがわかりました。ただし、不倫が招く末路は悲惨なものが多いのも事実。それだけは、忘れないようにしてくださいね。