思うように行動できない時間を過ごしている状態を、「フラストレーションがたまる」と言います。誰にでも起こりうる心理的な現象ですが、できれば溜め込まず、穏やかに過ごしたいですよね。そこで今回は、フラストレーションがたまりやすい人の特徴や、その人たちに向けての解消法などをお届けします。

 

 

1:フラストレーションとは?英語では何という?

それでは、まずフラストレーションの意味について、確認しておきましょう。

(1)フラストレーションとは

まずはフラストレーションの意味を辞書で見てみましょう。

 

フラストレーションの解説

欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。その緊張によって攻撃的になりやすい。欲求不満。要求阻止。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

フラストレーションは、もともと英語からきている言葉。英語表記だと「frustration」となります。ただし英語だと、辞書にもある欲求不満以外にも「失敗」「挫折」「落胆」「頓挫」という意味も含まれます。

(2)欲求不満とは?

ちなみに欲求不満とは、その文字のとおり、「何らかの原因によって欲求の満足を妨げられている状態」のことです。欲求には、人が動物として命野や種を維持していくために必要な「食欲」「睡眠欲」「性欲」などに加え、誰かと仲良くしたいという「親和欲求」や自分のことを認めてほしいという「承認欲求」など、いろいろな欲求があります。

2:フラストレーションがたまりやすい人の特徴5つ

それでは、フラストレーションがたまりやすい人の特徴について考えていきましょう。

(1)物事を自分の思いどおりにしたい

フラストレーションがたまりやすい人は、物事を自分の思いどおりにしたいという性格の人に多いかもしれません。仕事も恋人も自分中心で、自分の思うとおりにすすめたい。ですが、なかなかそうはいきませんよね。当然、フラストレーションがたまります。

(2)引っ込み思案

引っ込み思案とは、内気で積極的に人前に出たり自分から行動を起こしたりすることができないことです。本当はしたいことや言いたいことがあるのに、引っ込み思案な性格が災いしてそれができない……。そんな状態だと、やはりフラストレーションがたまります。

(3)人目が気になる

フラストレーションがたまりやすい人は、周囲の目が気になりすぎて、自分の好きなように物事ができていないかもしれません。たとえば、ビュッフェでお腹いっぱい食べたいのに、友達や恋人の目が気になって腹八分で抑えたり。家族、近所、友達、上司、同僚など、周囲の人の目が気になりやすい人ほど、フラストレーションがたまっているでしょう。

(4)完璧主義

完璧主義な人もフラストレーションがたまりやすいかもしれません。というのも、完璧主義な人は100%の達成ではなく、120%の達成でないと満足できません。ですが、100%で完成なのに、それよりも上を目指すというのは、簡単なことではないですよね。結果として120%を達成できず、いつもフラストレーションがたまった状態なんです。

(5)寂しがり屋な性格

最後に恋愛で考えると、フラストレーションがたまりやすい人は寂しがり屋な性格かもしれません。恋人にかまってほしいけど、かまってくれない。そんな状態が続くと、フラストレーションがたまりますよね。

3:フラストレーションを解消する方法5つ

では、たまったフラストレーションは、どうやって解消したらいいでしょうか。

(1)気分転換する

フラストレーションはいわばストレスなので、気分転換をしましょう。散歩やスポーツでもなんでもかまいません。気分転換をすることで、たまったフラストレーションは軽くなります。

(2)あきらめる

フラストレーションがたまるのは、自分の欲求が満足できていないからです。なので、「もしかしたらもうちょっとがんばれば満足できるかも」と考えるのではなく、「これ以上は無理なんだ」とあきらめましょう。フラストレーションを解消するためには、あきらめも肝心です。

(3)欲求を違うものに向ける

満足できない欲求にこだわってフラストレーションをためるより、別のことに欲求を向けましょう。例えば、恋人が会ってくれないとフラストレーションをためるより、ひとりの趣味を充実させるとか。満たされない欲求は、別のことで置き換えることも可能だったりします。

(4)人間関係なら話し合う

ありきたりな解決方法かもしれませんが、話し合うことも大事なことです。相手が期待している結果を出してくれないとき、話し合うことで解決したりしますよね。例えば、結婚した相手がまったく家事に協力的でないときなどは、まずは話し合いで解決を目指しますよね。人間関係でフラストレーションがたまったら、話し合いましょう。

(5)我が道をいく

人目が気になってフラストレーションがたまるタイプの人は、人目を気にせず我が道を行ってましょう。自分が思っているほど、周囲の人は他人にすることなどに興味をもっていないものです。気にする必要はありません。

4:まとめ

フラストレーションがたまることは精神衛生上もよくありません。たまらないように、気をつけましょうね。