男も女も化粧をする。

 

だが、その事実は忘れられ、化粧は女性だけのものと考えられている。

 

心理と行動、文化と風俗の二つの側面からわが国の「化粧」をとらえ直す初の試み。

 

古代から現代にいたる、「化粧」をすることの意味と効果を男女問わず丹念に分析した、気鋭の心理学者による最新の化粧文化論。

 

東亜大学芸術学部の准教授でトータルビューティ学科長を務める平松隆円の『化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか』(水曜社、初刷:2009年9月、2刷:2010年4月)が、研究書としては異例の新装版としての刊行(2020年5月20日)が決定いたしました。

 

本書は「なぜ,人は化粧をするのか」をテーマに、佛教大学大学院教育学研究科に提出した博士論文「日本の生活文化における化粧」がもととなっており、「化粧」研究で博士の学位を取得した世界に類をみない内容となっています。

 

2009年に刊行された「化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか?」は、著者の学位請求論文(佛教大学・博士)を出版したものであるにもかかわらず、初刷り発売後6か月を待たずに2刷りが刊行されました。

 

博士論文をもとにした研究書であるにもかかわらず、ロングセラーとなっています。それもそのはず、「化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか?」は、2011年関西大学入試問題、2016年昭和女子大学入試問題にも採用されています。

 

今回、ソフトカバーにし、新装版としてあらためて刊行(事実上の3刷り)されました。