コンビニで、化粧品を購入した経験がある人は、少なくないでしょう。うっかりきらした化粧品を買い忘れたとき、諸般の事情で自宅に戻れなかったときなど、「コンビニコスメ」のお世話になった人はいると思います。

 

ですが、普段使いの化粧品をコンビニで買っているという人はそんなにはいないかもしれません。2019年に、ネオマーケティングが全国の20代~50代の女性500名を対象に調査をおこなったところ、コンビニコスメで購入することが多い化粧品は、1位がクレンジング、2位が洗顔、3位が化粧水でした。やはり、急に必要になったときに助かるのがコンビニコスメのようです。

 

急に必要になったときのお助けアイテムがコンビニコスメであるにもかかわらず、実際にコンビニにならぶ化粧品を見て思ったことはありませんか。「ちょっと、量が多いな」とか、「使いづらいな」とか。その一夜さえ何とかなればいいにもかかわらず、コンビニにある化粧品は、案外しっかり作られています。この場合は、中身というよりも外装です。

 

たしかに、化粧品は中身の品質以上に、容器などの周辺要素が非常に重要になってきます。その化粧品を手に取ったときの期待感など、官能的で感覚的な要素が求められる商品です。プレステージラインの化粧品であれば、高級化粧品にふさわしい容器にするため、金属がついていたり、複雑な形状だったりします。もちろん、コンビニコスメはそこまでではありませんが、それでも普通の化粧品と同じようなデザインの容器だったりします。

 

同じ容器を流用することで、コストを抑えていることもあります。ですが、使う側からすれば、使いづらいわけです。一つひとつに必要以上の量が入っていていたり、値段が高くて気軽に処分できなかったり。

 

タイにも、かなり前からコンビニコスメはあります。ですが、その容器は日本のものとは、かなり違います。ファンデーションも、口紅も、マスカラも、容器はパウチです。口紅やマスカラは、キャップにチップやブラシがついていて、そのまま使用できるようになっています。容量は、パーティなどに出かけるとき、ポーチに忍ばせるのにもちょうどいいサイズ。価格も150円ほど。かゆいところに手が届くのが、タイのコンビニコスメです。日本のコンビニコスメは、まだまだ、使いやすくなっていくでしょう。