中学生や高校生のとき、「本気」になることがダサく思えたことがあるでしょう。ですが、いわゆる「厨二病」ではありませんが、大人になっても「本気」になることをカッコ悪いことだと思ったり、「本気」になりたくてもなれなかったりする人がいます。いったどうして、「本気」になれないのでしょうか。その理由を考えていきましょう。

 

 

 

1:本気になれないから人生がつまらない?

まずは「本気」の正しい意味から見ていきましょう。辞書で調べてみると次のように載っています。

 

ほん‐き【本気】

1 まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。「本気を出す」「本気で取り組む」

2 めんこなどの子供の遊びで、勝てば相手の出したものを取れるというルール。ほんこ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

ここでいう「本気」は、「1」の自分の本音や本心のことです。日常生活の中では、そんな自分の本当の気持ちを周囲に伝えることが、なんだか真面目すぎてカッコが悪いことのように思ってしまう風潮があります。

 

中学生や高校生のころだと、特に「何ムキになってるんだんだよ」と友達から言われてしまって、本気なることがダサく感じてしまうことも。しかし、本気になることは変なことでも、カッコが悪いことでもありません。むしろ、本気になれないことのほうが、人生をつまらなくさせてしまうこともあるでしょう。

 

ではいったい、どうして大人になってからでも「本気」になれないのでしょうか。

2:失敗するのが怖いから?本気になれない人の心理5つ

ここからは、本気になれない理由を考えてきましょう。

(1)失敗するのが怖い

本気なって、もし失敗したら、自分の力不足だということが周囲に露呈してしまいます。逆に本気になければ、「もし、本気になって取り組んだらできたんだけどね」と言い訳ができますよね。失敗することを恐れるがあまり、本気にならないということが考えられます。

(2)プライドが高い

プライドが高い人というのは、失敗するのを恐れるもの。そのため、本気になれない場合もあります。失敗して「あの人は口先だけなんだ」と人から思たくないので、プライドが高い人も、あえて本気ならないということがあります。

(3)興味や関心が低い

人は、自分が好きなことであれば、自ずと本気になって真剣に取り組みます。ですが、興味がないことや嫌いなことだと、適当にやってしまうということも多いでしょう。日常的に本気になれない人というのは、物事に対する興味や関心が、全般的に薄いのかもしれません。

(4)飽きっぽい性格

飽きっぽい性格というのは、言い換えると、集中力がないということ。集中力がないために、物事に対する取り組みが適当になってしまうという人もいるでしょう。何かに本気で取り組むというのは、一生懸命に向き合わないといけません。集中力がない人にとっては、それはハードルの高いことなのです。

(5)大事かどうかがわからない

興味や関心が薄いことにも通じるのですが、取り組まないといけない物事が、自分や周囲の人にとってどれくらい大切なのかが理解できていないと、本気で取り組むことができません。「適当でいいや」とか「失敗してもいいや」と思えるようなことに、誰も本気で取り組もうなんて思いませんよね。

3:無気力な自分を変えたい!本気になるためにできること3つ

それでは、本気になるためにはどうすればいいのでしょうか。

(1)取り組むべきことを細分化する

例えば取り組むべきことが「年間売り上げ1億円突破」というのと、「月間売り上げ850万円突破」というのでは、最終的な到達目標としては、さほど大きな違いはありません。ですが、年間で1億円というと、目標値が大きいため、失敗したらどうしようという気持ちになってしまいます。

 

ですが、毎月850万円なら達成できそうな気もしますし、今月は達成できなくても、来月で巻き返そうという気持ちにもなれます。失敗するのが怖くて本気になれないなら、まずは取り組むべきことを細分化して、失敗するリスクを軽くするといいかもしれません。

(2)完璧さを求めない

本気で取り組むことと、物事を完璧にこなすというのは、イコールではありません。本気で取り組んだけれども、うまくいかないことだって当然あります。それは仕方がないこと。本気になって努力するということをまずは大切にして、結果にこだわるのをやめてみましょう。

(3)自分の好きなことや大事なことを見つける

自分が好きなことであれば、自ずと本気になって真剣に取り組めるもの。なので、自分の好きなことや大事なことを見つけましょう。それを徐々にでいいので、増やしていきましょう。そうすると、本気で取り組むべきことが見つかり、本気になれることも増えていきます。

4:「本気になれ!」を英語で言うと?

ちなみに、本気なるというのは英語で「go all out」という言葉を使います。「本気になれ!」と励ましたり鼓舞するときは、そのまま「Go all out!」です。

 

また、自分が「本気をだしちゃった」と言いたいときは「I went all out.」といえばオッケーです。

5:まとめ

本気になれることがあるというのは、幸せなことかもしれません。それが何もないという人は、まずは本気になれるくらい好きなことや興味があることを見つけるところから始めましょうね。