ことあるごとに「上から目線」な人っていますよね。単なる上から目線ならまだいいのですが、人のことをバカにしたような言動をする人も珍しくありません。誰かをバカにする人って、いったいどんな心理なのでしょうか。また、そういう人にはどう対処していけばいいのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

 

1:人をバカにする人…なぜ他人を見下すの?

会社や学校に、なぜかいつも他人を見下す「上から目線」な人はいませんか。おそらく男女問わず、ひとりやふたりはそういう人がいるでしょう。

 

単なる命令口調であったり、態度が大きいくらいならまだ許せるのですが、人のことをバカにするような言動をするようだと、一緒にいるだけで不快ですよね。。いったいどうして、そういう人は他人をバカにしてしまうのでしょうか。

2:人の容姿をけなす人の心理5つ

他人をバカにする人は、いろいろいます。例えば、自分のほうが知識があって賢いと言わんばかり、相手の知性をバカにするという人。また、自分のほうがかっこいいとか、美人だと言わんばかりに、相手の容姿をバカにするという人。見下し方にはいろいろあるのですが、今回は特に、人の容姿をバカにする人に注目して、そういう人の心理について考えていきましょう。

(1)自分に自信がない

基本的に、誰かをバカにしたり、見下すという人は、自分に自信がない人がほとんどです。自分に自信がないからこそ、「先手必勝」とばかりに、相手のことをバカにするのです。

 

もし、相手のことをよく知らない場合、バカにしやすい部分といえば、容姿です。内面のことはある程度たってからじゃないとわかりません。ですが、外見は初めてあった瞬間でも判断がつきます。そのために、判断がつきやすい容姿を使うのでしょう。

(2)自信があるのが容姿だけ

誰かをバカにしたり、見下すのは自分の自信がないからだといいました。ですが、自信がない中でも、まだ自信が持てる部分として自分の容姿を挙げる人は少なくありません。というのも、なかなか知識や知性というのは、簡単に向上するものではありませんが、見た目は他人の手(例えば、美容師やエステティシャン)を借りれば、ある程度は向上させられます。

 

そんなわけで、自分の中で唯一勝てると思っている容姿を理由に、誰かを見下すということをするんです。

(3)「いじり」だと思っている

「いじり」と「いじめ」が同じか違うかということについては、いろいろな意見があります。個人的にはそのふたつは同じだと思うのですが、一般的には愛情や信頼関係を前提として行われる「からかい」が「いじり」だと思われていることが多いでしょう。

 

小学生だけではありませんが、子どもを見ていると、「デブ」とか「ブス」といった言葉に代表されるように、容姿を利用して「いじり」が行われることは珍しくありません。他人の容姿をけなす人の中には、バカにしているという意識がなく、本人は「いじり」だと思っている場合もあります。つまり、本人は悪い気がないと思っています。こういう人は、ちょっとたちが悪いかもしれませんね。

(4)たいしたことだと思っていない

容姿とひと言でいいましたが、例えばその範囲が顔なのかファッションなのかによって、分けて考えてみましょう。例えば、他人の顔をけなすことはダメなことだと思っている人でも、ファッションをけなすことは問題がないと思っている人は少なくありません。

 

というのも、顔はその人自身だけれども、ファッションはその人個人とは関係がないと考えているからです。ですが、実際は私たちはファッションによって自分自身を表現し、ファッションは自分の一部だとされています。ファッションをけなされることは、自分をけなされることと同じ意味です。ですが、それがわからないという人もいます。これが原因とも言えるでしょう。

(5)かまってほしい

基本的には、誰かをバカにしたり、けなしたり、見下したりというのは、自分が相手より優位に立ちたいという「マウンティング」が前提としてあります。ですが、中には自分をかまってほしくて、そういう態度をとる人もいます。

 

子どもが、好きな子をいじめてしまうのと同じです。こういう人は、相手より優位に立ちたいという気持ちはなく、あくまでコミュニケーションのひとつとして、相手をバカにするという方法をとってしまいます。

3:人をバカにする人への対処法3つ

それでは、もしあなたのまわりに他人をバカにする人がいたら、どう対処すればいいのでしょうか。

(1)聞き流す

いちばん大事なことは、聞き流すことです。相手は、誰かをバカにすることで自分を優位にしたいのですから、相手に合わせてしまうと、ますますバカにしてきます。いちいち反応しないことが賢明です。

(2)嫌だとはっきり伝える

とはいえ、バカにしてくる言動が度を超してきたら、ちゃんと相手に不快に感じていることを伝えましょう。特に「いじり」だと思ってけなしてきたり、たいしたことだと思っていない人の場合は、ちゃんと伝えないと相手は気づいていません。相手は、あなたも喜んで受け入れているくらいに思っているので、相手にわかるようにはっきりと言葉で伝えましょう。

(3)まわりに協力してもらう

面と向かって不快感を伝えることは、ちょっと難しいという人は、周囲の友達や同僚に協力してもらいましょう。特に、会社などでバカにしたり、見下してくる人がいた場合、なかなか1対1では言いづらいですよね。そんなときこそ、周囲を味方につけて、助けてもらうようにしましょう。

4:まとめ

自分がバカにされたり、けなされたりというのは、とても嫌なものです。ですが、一方で自分は知らず知らずに、誰かを見下すような言動をしてしまうこともあります。自分自身の言動も気をつけたいところです。