自分がない人というのは、自分の考えや行動に確信が持てず、意見を求められても自分の意見を言えずに、周囲に従っていくような人に対して使う言葉です。実際、社会において、そういう人は少なくありません。では、どうして自分がなくなってしまうのでしょうか。そこで今回は、自分がない人の特徴や、それを替えていくための改善方法について、調べてみました。
1:自分がない女、自分がない男とは?
意見を求められても答えず、周囲に従っていく人のことを、自分がないといいます。そういう人は男女問わず、かなりの数がいます。特に日本においては、同調することがよしとされていることから、ハッキリとした「自分」を打ち出すよりも、「自分」を殺して、組織のいうとおりにしたほうが生きやすい側面もありますよね。
「自分がない」と似た言葉に「優柔不断」というのがあります。ですが、優柔不断な人というのは、選択肢の中のすべてを選びたくて悩む人のこと。一方、自分がない場合は、そもそも意見がないために選択肢すらないという決定的な違いがあります。
では、どうして自分がなくなってしまうのでしょうか。
2:自分がない人の特徴7つ
(1)八方美人な性格
どんな人に対しても人当たりよく接し、相手のどんな話も同意をするような八方美人な性格の人は、よく言えば相手を立てようとするわけですが、悪く言えば相手の顔色を常にうかがっているということに。結果的に、自分のことよりも相手を優先してしまい、自分をなくしてしまいます。
(2)外向的な性格
外向的な性格の人は、関心や興味が外界に向きやすいという特徴があります。言葉のイメージ的には外向きな性格ゆえに、自分の意見をどんどん言うタイプに思えるかもしれません。でも、外交的な性格の人は、人と一緒に何かをやりたいという思いから他人を中心に物事を考えてがちで、人に勧められたことを受け入れたり、周囲の状況に従いやすいのです。
(3)意志が弱い
自分の意見を持っていても、周囲が違う意見を言ったときに、「それもそうかも」と簡単に自分の意見を曲げてしまう意志が弱い人がいます。意志の弱さは、結果的には自分の意見を主張できないので、自分がないと思われがちになってしまうんです。
(4)決断力がない
優柔不断と一緒で、決断力が弱いければ、自分がどうしたいかがなかなか決められず、面倒になって周囲の意見に従うということがあるでしょう。
(5)意見がない
そもそも本当に自分の意見がないという人も少なからずいます。「何が食べたい?」と聞かれたときに、「なんでもいいよ」と答える人も、自分の意見がないわけです。これも結果的には、自分がないのと同じです。
(6)自分に自信がない
自分に自信がないと、自分の意見が正しいかどうか、主張していいのか悩みますよね。そんなときに、周囲に「◯◯にしない?」なんて自分の考えとは違うことを言われてしまうと、「そっちのほうが良いのかな」と自分の考えを変えてしまうでしょう。
(7)ただ無口なだけ
本当は自分の意見があるのに、ただ単純に無口なせいで、周囲からは「あの人は自分がないな」と思われている人もいるでしょう。このタイプには、自己主張が苦手というのも含まれるかもしれません。
3:「自分がない」のを改善する方法3つ
それでは、自分がないという人が自分を持つには、どうすればいいのでしょうか。
(1)周囲の人を気にしすぎない
自分がない人の最大の特徴は、周囲の人を気にしすぎて、自分の考えを押さえ込んでしまうことです。ちょっとしたことでもいいので、思うことがあれば相手に伝えるようにしましょう。
例えば、自分に自信ががないと「自分の考えが間違っているんじゃないかな」などが気になって言えないことがあります。しかし、周囲の人は、たとえどんな考えを言ったとしても「うわぁ、あの人は変だ!」なんていきなりは思わないもの。気にせず思ったことは口にするようにしましょう。
(2)譲れない基準をつくる
人間関係で大きな問題となるのは、自分の意見と相手の意見をどこですり合わせるかということです。その際、絶対に譲れない基準はちゃんと決めておくとことが大事。
難しい問題ではなく、例えば食事に行くとなったときに「魚はダメ」とか「肉はダメ」みたいなことでもいいんです。最初に決めておけば、周囲の人が何か意見を言ったときに流されなくて済みますよね。
(3)好きなことを大事にする
譲れない基準をつくるといいましたが、その基準づくりはけっこう難しいもの。まずは、自分が好きなことを大事にするということを心がけてみてください。自分が好きなことだけは絶対に譲らないというルールを決めておけば、周囲も「あの人は、肉料理が好きって言ってたから、お肉を食べに行こうか?」と、意見を優先してくれるようになるかもしれません。
4:まとめ
なんだか偉そうに言いましたが、実は自分がないタイプです。特に「飲みに行こう!」なんて言われたら、次の日に仕事があっても断れずについて行ってしまうことが多いです。
ときには自分をなくして周囲に身を委ねると新しい発見のチャンスになりますが、いつもそうだとやっぱりよくないもの。周囲のことを気にしすぎず、自分の考えを相手に伝えるようにしていきたいものです。