聞いてもいないのに自分の話ばかりする人、あなたの周りにいませんか? 「どんだけ自分のことが好きなんだろうか」とか「まるで人の話を聞いてないな」とか思ってしまいますよね。そこで今回は、自分の話ばかりしてしまう人の心理や、そのような人への対処法をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

1:もはや病気?自分の話ばかりする人への対処法は?

私たちは生活している中で、いろいろな人と言葉を交わし、コミュニケーションをとっています。とはいえ、みんながみんな、コミュニケーションが上手かといえば、そんなことはありません。「コミュ障(コミュニケーション障害)」という言葉があるように、コミュニケーションが苦手という人も少なくありません。

 

コミュニケーションが上手と言われる人の特徴は、相手の気持ちが理解できる、人の話や意見を聞き入れられる、聞き上手、誰とでも話せる、話題が豊富といったところでしょうか。

 

ということは反対に、人の話や意見を聞き入れられない、聞き上手じゃなくて自分の話ばかりしてしまうような人は、コミュニケーションがヘタだということになります。そういう人とは、一体どうすればコミュニケーションがきちんととれるようになるのでしょうか。

 

 

2:自分の話にすり替える人、自分の話ばかりする人の心理5つ

では、自分の話にすり替える人や自分の話ばかりする人にはどんな心理が隠されているのでしょうか。

(1)もっと自分に興味をもってほしい

当然の理由かもしれませんが、自分の話ばかりする人というのは、相手に対して自分に興味をもってほしいと考えています。相手のことが大好きで自分に興味をもってほしいとか、自分のことを知ってほしくて自分のことばかり話してしまうということ。言い換えるなら、承認欲求の表れです。

(2)自分が話題の中心にいたい

友達とおしゃべりをしているときなどがわかりやすいのですが、常に会話の中心にいたい人は、自分の話ばかりしてしまいます。というのも、相手の話を聞いていると、会話のイニシアチブがその人にもっていかれてしまうからです。それを避けるためには、自分が会話をリードするしかありません。

 

また、特に話すことがない……というときに、もっとも簡単な自分の話をしてしまうというケースもあります。

(3)お調子者

お調子者とは、調子に乗って軽はずみなことを言ってしまう人や、おだてられるとすぐ得意になって勢いづく人のことをいいます。話しているうちに、気分がよくなって、結果的に自分のことばかり話してしまうようです。周囲が聞き上手だったり、おだて上手なせいでついつい話してしまっているというケースもあります。

(4)自己中心的な性格

こちらも当然の理由かもしれませんが、自己中心的な性格の人は、周囲のことを気にしない傾向が強いです。そのため、周囲のことは放ったらかしで、自分のことばかり話してしまうということがあるでしょう。

(5)コミュニケーションが苦手なことを自覚している

コミュニケーションが苦手だということを意識しているからこそ、なんとか会話を続けようとして、余計に自分の話ばかりしてしまうというケースもあるかもしれません。

 

「コミュニケーションは会話のキャッチボール」と言われ、続けていくことが大事といわれます。ですが、コミュニケーションが苦手な人の中には、相手の投げかけをどう受け止め、それをどう返せばいいかすらわからないという人も。そのため、自分がいつも投げ役になれるようにと、自分の話ばかりしていることも考えられます。

 

 

 

 

 

 

3:自分の話ばかりする人への対処法3つ

(1)聞き流す

自分の話ばかりする人は、多くの場合は自分の話がしたいだけ。なので、相手が満足するまで、ニコニコして聞いてあげましょう。ときどき、「へー」とか「すごいね」と相づちを打ってあげると、もっといいでしょう。「なんか、この前も聞いたな」ということもあるかもしれませんが、そんなときも聞き流すのがベターです。あるいは、「そこまでは前にも聞いたよ。それで?」となんて言うのも効果的。

(2)「ところで」のひと言で話題を変える

自分の話ばかりする人は、自分の段取りで会話を展開していく傾向があります。言ってみれば、シナリオがある会話であり、落語です。フリートークみたいに、自由な会話ではないので、最低限、ひと段落するまで話し続けることも多いでしょう。正直、「長いな……」と思うこともあるでしょう。

 

そんなときは、「ところで」のひと言で話題を変えてしまいましょう。とはいえ、唐突な「ところで」は相手にイヤな気持ちを与えてしまうので、「なるほど~」などと、相手の話を一度受け入れる相づちを打ってから、「ところで」を使うようにしましょう。

(3)仕事のときはルールを決める

友達との会話なら、まだ自分のことばかり話す人がいても良いでしょう。ですが、これが会社の会議だったりすると大変です。議論ではなく、独演会になってしまいます。そこで、もし会議で自分のことばかり話してしまうような人がいたら、「意見を言うときにはひとり30秒まで」や「賛否の発言は議題に対してひとり1回まで」など、発言のルールを決めておきましょう。

 

4:まとめ

筆者のまわりも、けっこう自分のことばかり話してしまう人が多いです。好ましくはないことですが、かといって悪いことでもないですよね。そのため、注意をするわけにもいかず、困ってしまいます。少なくとも、自分は自分の話ばかりしないように気をつけたいものです。