恋愛も人間関係の1つ。そのため、「人間関係があまり得意ではない」という人は、もしかしたら恋愛も得意ではないかもしれません。その意味では、恋愛と社交性というのは、切っても切れない関係です。そこで今回は、社交性とはいったいなんなのか、どうしたら社交性が身につくのかについて、考えてみましょう。

 

 

1:社交性がないのは社交不安障害だから?社交性の意味

社交性とは、人とのつきあいをうまくやっていける性質や、人とのつきあいを好む性質のことを意味します。必ずしも、すべての人が同等に人づきあいが得意(=社交性が高い)なわけではありません。

 

知らない人でも自然と話しかけることができるような人もいれば、いわゆる“人見知り”で、恥ずかしがってうまく話しかけることができない人もいます。ですが、なかには不得意の程度を越えて、人づきあいが苦手だという人もいます。

 

「社交不安障害 (Social Anxiety Disorder)」という障害があります。人は誰しも、大勢の人の前でのスピーチをしたり、他人から注目を集める場面に遭遇すると不安や緊張を感じますよね。それ自体は、すごく自然なことです。

 

ですが、社交不安障害は一種の不安障害で、日常的な社会的場面や対人場面でも、過剰な不安・緊張・恐怖を感じ、それを回避しようとします。

 

青年期頃に発症することが多いとされていて、気づいていないだけで大学生にも多いという説もあります。いわゆる、人間関係が原因で起こる不登校や引きこもりなども、じつは社交不安障害が影響しているとも言われています。

 

にもかかわらず、その認知度は低く、薬物療法や認知行動療法で治療が可能だということも、あまり知られていないんです。なので、一口に「社交性がない」と言っても、人見知りレベルに社交性がないのか、治療が必要なレベルで社交性がないのかまで、様々なんです。

2:自分に社交性があるか診断する方法

社交性があるかどうかを診断するテストを考えてみました。自分はいくつあてはまるか、イエスの答えの数を数えてみてください。さぁ、やってみましょう!

 

  1. 少人数のグループ活動に参加することができる
  2. 人に見られながら字を書くことができる
  3. 会議で意見を言うことができる
  4. 公共の場所で(誰かに見られながら)食事をすることができる
  5. 他の人達が着席して待っている部屋に入って行くことができる
  6. あまりよく知らない人に電話をすることができる
  7. 店に品物を返品することができる
  8. あまりよく知らない人達と話し合うことができる
  9. パーティ(レセプション)に行くことができる
  10. 会議であまりよく知らない人に不賛成であると言うことができる

 

さて、いかがでしょうか? 自分にあてはまる項目の数が多ければ多いほど、社交性があると言えるでしょう。

3:社交性がない人が社交性を身につける方法

社交不安障害として、社交性がないのであれば、治療が必要です。とはいっても、何も恥ずかしがることではありません。インフルエンザにかかったのと同じように治療をすすれば、社交不安をなくすことができます。

 

ここでは、人見知り程度に社交性がない場合での、社交性の見つけ方について考えてみたいと思います。

(1)聞き役に回る

社交性の診断テストで、「会議で意見を言うことができる」とか「会議であまりよく知らない人に不賛成であると言うことができる」という項目を挙げました。ですが、社交性が低い人にとって、なかなか自分の意見を主張することは難しいものです。

 

そこで、無理をして意見を言うのはやめて、聞き役に徹してみましょう。自分の意見を言う必要はありません。相手の話を聞き出すような質問をしたり、相手が話しやすいように相づちを打つだけで十分です。

(2)挨拶はかかさない

人に挨拶をすることは、簡単そうで難しいものです。まして、人見知り屋さんや恥ずかしがり屋さんだと、なおさら難しいものです。

 

そこで、ルールを決めましょう。あなたが社会人であれば、誰かに、その日最初に廊下ですれ違ったりしたら「おはようございます」と言う。2回目以降なら「お疲れ様です」という。これだけのルールを決めて、何も考えずに条件反射的に挨拶をすればいいんです。

 

挨拶は、コミュニケーションの第1歩です。挨拶をされて嫌な気持ちになる人はいません。ですが、社交性が低い人はその挨拶がなかなか苦手だったりします。深く考える必要はありませんので、まずは何も考えず習慣づけましょう。

(3)慣れてきたら積極的に交流する

挨拶を自然とできるようになり、聞き役に徹することに慣れてきたら、今度は積極的に人と交流するようにしてみましょう。

 

もちろん、生まれつき、知らない人とでもすぐに仲良くなれるという人もいます。ですが、みんな日々の生活のなかで、そのコミュニケーションスキルを身につけてきたわけです。つまり、誰もが最初は不得意だったわけです。

 

なので、何も心配はいりません。少しずつでいいので、人がたくさんいる場所に出かけていったり、いろいろな人と話す機会を増やすように心がけましょう。

4:まとめ

一般的なイメージとして、社交性がないというと、なんだかダメな人間のような気がしますが、そんなことはありません。病気であったり、慣れていないだけだったり、ちゃんとした原因と解決方法があるんです。