誰だって、一度はあるとおもいます。学校の先生を、「パパ」とか「ママ」とよんだ経験。思い出したくないほど、恥ずかしかったのでは? これが、大人になると自分の恋人を、おもわず「パパ」とか「ママ」とよんでしまうということもおこるのです。

ですが、どうしてよび間違えてしまうのでしょうか。じつは、そこには心理的に重要な理由が隠されていたんです。それはいったい、なんなのか。イギリスの新聞『Daily mail』ウェブ版に掲載された記事(Why we sometimes mix up the names of our loved ones: Researchers find the brain stores close relationships in a special ‘family folder’)を参考に紹介します。

1.たんなるよび間違いじゃない

学校の先生を「ママ」とよんでしまうのと、彼があなたを「ママ」とよんでしまうのは、じつは心理的には同じ理由なんです。それは、たんなるよび間違いではありません。

アメリカ・デューク大学のDavid Rubinの、延べ1,700人以上を対象とする研究の結果、家族を別の家族の名前(兄弟を「パパ」)でよんだりはもちろんのこと、家族をペットの名前でよんでしまうひとがいることがわかりました。その原因について調べていった結果、ひとは家族や友人など、同じカテゴリーに属するひとを、そのカテゴリーのなかでよび間違えてしまうということがわかったんです。

つまり、彼があなたのことを「ママ」とよぶのは、あなたのことを家族だとおもっている証拠。それはそれで、喜んで良いことだったんです。

2.あなたを元カノの名前でよんでしまうのは?

では、ここで考えておかないといけないのは、今の恋人を昔の恋人の名前でよんでしまうのは、どういう理由かという問題です。もちろん、恋人とという同じカテゴリーに属しているため、よび間違えたとも考えられます。

ということは、彼は昔の恋人をどこかで今も、恋人だとおもっているのかもしれません。ただ、似たような名前の場合は、単純によび間違いとも考えられるので、あまり責めないであげてくださいね。

ママとよばれても、けっして怒らないであげてくださいね。