DNA検査といえば、警察ドラマで耳にしますよね。どうしても犯罪捜査で使われるものというイメージが強く、あまり一般的ではないでしょう。

また、元アイドルの大沢樹生さんが喜多嶋舞さんとの子どもの生物学的な関係を確認するために、DNA検査がおこわれましたが、やっぱりまだまだ身近なものではありません。

ですが、近い将来、結婚を望むひとたちは、みんなDNA検査をするようになるかもしれません。というのも、アメリカ・カリフォルニア州立大学バークレー校のRobert Levenson氏らの研究(Wedded bliss or blues? Scientists link DNA to marital satisfaction)によって、幸せな結婚生活がおくれるかどうかは、DNAでわかると判明したからなんです。

いったいどういうことなのか。詳しく、紹介したいとおもいます。 

セロトニンがポイント

ひとが幸せを感じるかどうかは、セロトニンというホルモンが重要な働きをしています。そんなセロトニンの伝達調節機能をになう遺伝子が、5-HTTLPRとよばれるものなんだとか。

この5-HTTLPRが短いひとは感情に左右されやすいのだとか。たとえば、少しでも不満を感じると、全部が嫌になってしまい、反対に楽しいことがあると、すぐに幸せな気持ちになれるといいます。また、5-HTTLPRが長いひとは、感情の起伏がないので、一見するとつまらないひとにみえるものの、忍耐強いのでなにごとも長続きするタイプ。DNA検査で、5-HTTLPRの長短を調べるんです。

結婚が上手くいくのは、どちらから長くて、他方が短いタイプ。もしくは、両方とも長いタイプ。ふたりとも短いと、お互いが衝動的になってしまい、いつもケンカということにもなりかねないんです。

もちろん、これだけで結婚生活のすべてが決まるわけではありません。ですが、婚活のプロフィールに5-HTTLPRの長短を書く日が訪れることも、否定はできません。