英語では、“make love”というように、恋人同士がベッドをともにするというのは、愛し合うということ。

子どもが欲しいだとか、その行動自体が肉体的に快感だからという以上に、精神的なつながりという意味で大事です。

基本的には、お互いを求め合うということが多いとおもうのですが、体調や様々な理由で、「今日は、ちょっと」という日もありますよね。

それが、今日だけだといいのですが、常にそういう状況だと、ちょっとヤバイんです。

いったいどういうことなのか。

学術誌『Personality and Social Psychology Bulletin』に掲載された、トロント大学のAmy Muise氏らの研究をもとに、紹介したいとおもいます。

 

■ベッドをともにする理由

Amy Muise氏らの研究の目的は、ベッドをともにする心理的な理由を探るというものでした。

調査の結果、あきらかになったのは2つの理由。

一つ目は、恋人とともっと仲良くなりたい・親密になりたいというもの。

二つ目は、恋人に嫌われたくないからというものでした。

つまり、まさにお互いもっと愛し合いたいたからベッドをともにするという心理と、本当は乗り気じゃないんだけれど断って気まずくなるのが嫌という消極的な心理が存在していたんです。

当然、恋人関係に満足しているひとほど、恋人ともっと仲良くなりたい・親密になりたいという理由でベッドをともにしていました。

 

■受け身になったら要注意

つまり、その意味で考えると、今までは彼氏が積極的だったのに、急に求めてこなくなったとしたら、それはふたりの関係がヤバイ兆候なんです。

ふたりの関係に満足していないことで、ベッドをともにしなくてもいいという心理が強くなり、実際の行動を抑えているわけなんです。

よく女性は、カレが求めてこなくなったら浮気しているんじゃないかと疑うとおもいます。

ですが、単純に浮気でかたづけられない、ふたりの関係が危険な状態にあるという兆候だと考えたほうがいいんです。

 

いかがですか。もし彼氏が、積極的でなくなったら、要注意ですよ。


【参考】

※ Amy Muiseら(2013)「Getting It On Versus Getting It Over With: Sexual Motivation, Desire, and Satisfaction in Intimate Bonds」(Personality and Social Psychology Bulletin)

 

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