中学生や高校生のときに、なぜかモテモテの子って、クラスに一人や二人はいましたよね。その反面、別に顔も性格もそこそこなはずなのに、モテなかったというひともいるでしょう。

中学生や高校生のときに非モテな理由については、以前に『Menjoy!』の「勉強が得意で文化部所属が原因!“非モテな理由”東大研究で判明」でお伝えしました。

10代での非モテは、ただの甘酸っぱい思い出なのでしょうか。いいえ、じつは将来に起こる深刻な問題と関連しているのではないかということが、アメリカ・デンバー大学のCharlene Collibee氏らの研究であきらかになったのです。

いったい、どんな問題と関連しているのでしょうか。

『Child Development』に掲載された研究から、紹介したいとおもいます。

 

■10代で非モテな理由

そのまえに、10代の頃に非モテだったひとが、なぜモテなかったのかについて、紹介しておきましょう。

『東京大学大学院教育学研究科紀要』に掲載された研究によれば、中学生の“恋人の有無を決める要因”はなにか調査したところ、女子の場合、なんと成績が良いことと文化部に所属していることが“非モテ要素”だということがあきらかになったんです。

つまり、“勉強ができて部活は吹奏楽部など文化系”という、男子の憧れの的っぽいイメージの女子は、じつはあまりモテてなかったんですね。

 

■非モテと精神的な健康

そして、10代の非モテは、じつは精神的な健康に影響を与える可能性があるということが、Charlene Collibee氏らの研究であきらかになったんです。

10代の男女200名を対象におこなった氏らの研究によれば、10代で充実した恋愛関係が築けていると、その後の精神的な健康が維持されるというんです。

つまり、10代のときに恋人がいて、いい恋愛をしたことがあれば、不安やうつになることが少なく、自制心が身につくというわけなんです。

反対に10代で恋人がいなかったひとは、自制心がきかず、中2病のような言動をしてしまうこともあると考えられます。

 

いかがですか。大人になっても、いつまでも子どものようなことをしてしまうとか、何かしら不安で毎日がいっぱいというひとは、10代のときの恋愛が影響してしまっていたのかもしれません。


【参考】

※ Charlene Collibeeら(2015)「Quality Counts: Developmental Shifts in Associations Between Romantic Relationship Qualities and Psychosocial Adjustment」(Child Development)