食欲と性欲とのあいだには関係がある、というのは一般的に語られること。ですが、それは食欲が満たされると性欲も満たしたくなるとか、はたまた食欲が満たされると性欲がわかなくなるとか、ひとによってさまざまです。はたして、食欲と性欲の関係は、本当はどうなっているのでしょうか。

 

そんなことをあきらかにしようと、アメリカ・ドレクセル大学のAlice Elyらが研究をおこなっています。今回は、食欲と性欲の関係について、学術誌『Appetite』に掲載された研究「The way to her heart? Response to romantic cues is dependent on hunger state and dieting history: An fMRI pilot study」をもとに紹介します。

1.食欲と性欲の深い関係

Alice Elyらは、まず食事制限(絶食)をした協力者たちの脳波を測定。そのとき、男女が手を握る写真と、ボーリングのボールの写真をみてもらいました。それぞれの写真をみたときの脳が示した反応の程度は、ほぼ同じという結果でした。

 

ところが、そのあと協力者たちに食事をしてもらい、あらためて男女が手を握る写真と、ボーリングのボールの写真をみてもらうと興味深い結果があきらかに。なんと、男女が手を握る写真をみたときだけ、脳波が大きく反応したんです。

 

その反応した脳波とは、本能に関する部分。これはまさに、食欲と性欲に関係があるということを意味しているんです。

2.注意するのは男性ではなく、あなた自身

Alice Elyらがあきらかにした食欲と性欲の関係。「食欲が満たされたあとの男には、注意しないと」とおもうでしょ。ですが、注意しないといけないのは、あなた自身なんです。

 

というのも、この研究に協力したのは、なんと女性たち。つまり、女性は食欲が満たされると性欲も……、ということになるんです。なんとも男性にとっては、喜ばしい研究結果ですが、女性からすれば美味しい食事に誘われたあとは、男性の誘いには注意したほうがいいとうことを意味しているんです。

まとめ

いかがですか。たとえば、ダイエット中などで食事制限をしているときに、男性から食事に誘われたとしたら。それが彼氏や意中のひとならいいですが、そうでないとしたら。ちょっと注意が必要かもしれませんよ。