夏は恋の季節。海やプールで、新しい彼氏をゲットしたというひともいるでしょう。ですが、夏が終わったとたんに、その恋心が冷めるというのも、よくある話。

そんなときは、ぜひ山にでかけてください。きっと、山や森があなたの傷ついた心を癒してくれます。

その理由は、アメリカ・スタンフォード大学のGregory Bratman氏らの研究にあります。

いったいどういうことか。

学術誌『Proceedings of the National Academy of Science』に発表された論文をもとに紹介します。

 

■癒されたいときは海より山

Gregory Bratman氏らは、協力者たちに都会の街と自然のなかを90分歩いてもらい、その後、脳内をはじめとする生理的な変化や感情の変化が調べられました。

その結果、自然のなかを歩いた協力者たちの脳に変化がみられ、緊張などネガティブな感情が改善されていたんです。

 

■森林浴は健康にもいい

自然のなか、つまり山や森などを歩くことは健康にもいいことがわかっています。

日本医科大学の研究によれば、森林浴をするとストレスホルモンが減少し、免疫力が上がり、がんをはじめとするさまざまな病気の予防につながることがあきらかになったんです。

このときの研究は、森林のなかに旅行に行くというもの。

ナチュラル・キラー細胞という、がん細胞やウイルス感染細胞などをみつけて攻撃する細胞の変化が調べられました。

すると、森林のなかへ旅行に行くと、ナチュラル・キラー細胞は増えたんです。

同じ旅行でも都市部での旅行では、このような効果はありませんでした。

そして、2泊3日の旅行で森林のなかにいれば1ヶ月、日帰りでも1週間は効果が持続するんです。

 

いかがですか。

失恋で心が傷つくというのは、失恋によってストレスを受けていること。その心の痛みはときとして、体の不調につながることがあります。

失恋のときは自然のなかにでかけて、心身とも癒すのがいいかもしれません。


【参考】

※ Gregory Bratmanら(2015)「Nature experience reduces rumination and subgenual prefrontal cortex activation」(Proceedings of the National Academy of Science)