恋の季節の夏とはいえ、なかなか彼氏ができない。そういや中学生の頃、夏休み明けに、いつの間にか彼をつくっていたクラスメートがいたな。そんな思い出、ありませんか?

 

別に容姿が悪いわけじゃないのに、子どもの頃ぜんぜんモテなかったという黒歴史があるひとは、少なくないでしょう。じつは、どうしてモテなかったというと、それはあなたが勉強ができて、文化部に所属していたからなんです。

 

「えー、でもそれって萌え要素でモテるんじゃないの?」とおもったひともいるでしょう。その理由を、『東京大学大学院教育学研究科紀要』に掲載された研究(「恋人の有無が中学生の意識に与える影響 : 「恋人のできやすさ」に着目して」)から、紹介します。

1.モテなかった黒歴史を解明した東大院生

研究をおこなったのは、東京大学大学院教育学研究科の院生たち。現代の人々に特有だとされる自己目的化した恋愛の特徴が「中学生の恋愛」にあると考え、中学生の恋人の有無の決める要因はなにかを探っています。東大の大学院生たちが、恋愛をまじめに研究したんです。研究のなかでは、学校の成績(勉強)、実技(音楽、美術、体育のなかで得意なものがあるかどうか)、コミュニケーション能力、容姿、部活や塾などについて調べられました。

2.中学生のモテ要素

その結果、男女共通して、コミュニケーション能力の高さ、容姿のよさ、リーダー経験がモテ要素だとわかったんです。その一方で、運動部に所属していることや、学校の先生から高い評価を受けているなどはモテとは関係ありませんでした。運動系の部活に入っているとモテる気がしますが、関係なかったんです。

 

男女別にみると、男子特有の要素として、目立ちやすくパフォーマンス性の高い実技教科はモテる要素に。部活は関係なくても、体育や音楽の時間にかっこいい男子って、たしかにいましたよね。女子特有の要素としては、クラスの人気者というのがモテる要素でした。

3.中学生の非モテ要素

では、どんな要素が非モテ要素なのか。今回の研究では、男子の非モテ要素は発見されませんでした。ですが女子の場合、なんと成績が良いことと文化部に所属していることが非モテ要素だということがあきらかになったんです。女子では成績がいいことや文化部に所属していることは、恋人をできにくくさせる原因となることもあるようなのです。

まとめ

いかがですか。たしかに、勉強はできた。部活は吹奏楽部など文化系だった。一見、男子の憧れの的という感じがしますが、モテ要素じゃなかったんです。

 

お盆の帰省などで友達にあったとき、意外とこの話は盛り上がるかもしれませんね。