彼女や妻がいるにもかかわらず、別の女の子にちょっかいをだす男性がいます。

「えっ、浮気のなにがいけないの……?」と、全く悪気を感じない男性も稀にいますが、多くはよくないことだとおもっているはず。

それでは、どうして浮気をしてしまうのか。

その理由は、さまざま考えられますが、もしかしたら彼が“男らしすぎ”て、“ストレスを感じている”せいかもしれません。

いったいどういうことなのか。

学術誌『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載されたテキサス大学オースティン校とハーバード大学の共同研究から紹介したいとおもいます

 

■不正行為と2つのホルモンの関係

男性に限らず女性でも、なにか悪いことをすれば、当然問題になるのが、そのひとの道徳観や倫理観です。

ですが、じつはもっと別なところに問題があるというのです。

それはなんと、体内で分泌されるホルモン。

テキサス大学オースティン校とハーバード大学の共同研究によれば、不正行為には、男性ホルモンのテストステロンとストレスホルモンとして有名なコルチゾールが影響しているというんです。

研究では、117名の実験協力者たちに、自己採点方式で数学のテストを受けさせ、正解した問題の数によって、報酬がもらえるという実験がおこなわれました。

その結果、テストステロンとコルチゾールの値が高いひとは、正解数を水増しして報告する傾向が高いことがあきらかになったんです。

その理由は、テストステロンが高いひとほど、不正をおこなうときの不安が低減し、またストレスを改善させるためにも不正行為をおこなうというんです。

わかりやすく整理をすると、コレチゾールが高いことはストレス負荷が高いことを意味します。

そしてひとは、ストレスを軽減させるために、感情調整行動として不正行為をしようとするんです。

通常は、バレたらどうしようとか、バレた後の罰に対する不安が、不正をすることを抑止させます。

ですが、テストステロンが不正行為をおこなうときのその不安を減少させ、不正をおこないやすくするんです。

 

■ヨガでストレスをなくす

つまり、ストレスを感じていればいるほど、悪いことをしてしまうということ。当然、浮気などの不貞行為もやってしまいやすくなります。

では、どうすればいいか。

答えは簡単。ストレスをなくせばいいんです。

不正ではなく、ヨガをはじめとする運動などで、ストレスをなくしてしまえばいいんです。

 

いかがですか。いくら浮気はよくないと訴えたところで、浮気をやめることはできません。だって、みんな悪いこととは知っているんだから。

大事なことは、道徳観や倫理観に訴えるだけではなく、トリガーになるストレスをなくすことなんです。


【参考】

Julia Leeら2015Hormones and Ethics: Understanding the Biological Basis of Unethical ConductJournal of Experimental Psychology: General