りゅっくの話(ソース)
俺は子供の頃から、なぜか力が強かった・・・
数値で計るとたいした事はないんやけど、
いざという時に常識以上の力を発揮するらしい
マンガで言うたら
「きん肉マン」の火事場のクソ力
とか
「ドラゴンボール」のスカウター壊れた
みたいなモンすわ
天から与えられしその力を使って
小学校の時は、誰も水飲まれへんように
学校中の水道の蛇口をきつく締めて廻るという(誰が得すんねん!)
イタズラをしたりした・・・
そんなある日の給食に俺の大好きなトンカツが出た♪
「わー!とんかつやー!」いうて廻りの子はちっちゃいパックに入ってるソースの
「ここから開ける」という切り口をピッと引っ張って普通通りのかけてたけど・・・
そんなん普通やん
俺は普通という行為が嫌いな、あまのじゃくな性格の持ち主やったから
何を思ったか、ソースの袋を片手でギュっと握って
握力だけでソースをかけようとした
「ぐっ!!」
やっぱり、子供の力じゃ無理や・・・
もっぺんやろ
「ぐっ!・・・・・・」「パン!!」言うて
手を広げるとソースの中身が無くなっていた!!
「え?どこ?」
机の上やら、隣や横の席のコ
廻りを探しても、ソースがドコにも見あたらない・・・・
ソワソワしてる俺の異変に気が付いた隣の子が
「どぉしたん?なんかあったん?」って聞いてきたので
「いや、なんでもないよ、前の授業の時にシャーペンの芯落としたの今思いだしてん(汗)」
「ほんだら、掃除の時間に探したらええやん」
ええ事言う、掃除の時間に探してコッソリ拭いておこう・・・・
俺は味の無いトンカツとご飯という最悪の組み合わせで給食を食べ終えた
昼休みが終わり掃除の時間になって、机を移動させる時
入念に机や床をチェック!したがどこにもない・・・
汗だくの掃除時間が終わって、とうとう5時間目が始まってしまった
もう、クタクタで眠たかった
先生の話なんて耳に入ってけーへん
俺は両手を後頭部で組んで
「あーあ」というて後ろに大きく反り返って伸びをした
その時に、ぱって上見たら
蛍光灯にソース付いてるやん・・・
その年の年末の大掃除に机の上に椅子乗っけて
カピカピのソースを拭いたのは言うまでもない
以 上・・・・・
そこまで飛ぶかぁ普通??



