りゅっくの話（ボンタン）
またまた個人的な俺の話
子供の頃、親父が国家公務員やったんで引っ越しがメチャ多かった・・・
引っ越しの度に転校・・・また友達との別れ・・・
まぁ、その経験があってどこの誰とでも喋れる性格になれたんやけど
中学の時にまたまた転校になった・・・
しかも中２というビミョーな時期
案の定、転校生ともあって最初は男子生徒全員無視・・・女子は喋りかけてくれるが
それがまた、他の男子生徒には面白くないらしく
「子供か！」というような嫌がらせを受けた
あ～、(`皿´)ウゼー！これは、なんとかしよ！と思い
めっちゃヤンキーやった従兄に相談
「男は外観よ！俺の中学の時着てた学生服全部もって行け」
ていうて、タンスから出てきたのは、
裏地に龍の刺繍の入った超短ラン、２～３タックボンタン、ドカン・・・・出るわ出るわ！！
アンタの中学時代想像したくないわ！！
いちおう全部家に持って帰ったけど、厳格なうちの親父が超短ランにボンタンで学校に行かしてくれる訳もない・・・
さすがにドカンとか短ランはまずいよな～、ボンタンぐらいならみんな履いてるからこれ月曜から履いていこ！
朝スッと家出て行ったらバレへんやろ
しかし、月曜にいきなり履いていくのもあれやと思い
予行演習の為に、日曜日にボンタンとシャツを着て街をウロウロする事にした
ええ天気や～
その当時は中学生というアホな時代やから見る人見る人にメンチ切って（睨んで）歩いた
おー、おー！みんな避けよる！
だいぶ自信がついてきたな～
ヨシ、もうそろそろ帰ろうと思い大通りの横断歩道にさしかかった。
信号は今赤
すると横断歩道むこう側の方に年の頃は大学生くらいのヤンキー３人がこっちみている
おぉ！なんやぁ！やるっていうんかい！これは負けてられへん
オラオラ、いてこますぞ！！と頭のなかで吠えて、首を上下にして３人にメンチ切った
すると１人がもう２人に耳打ちしてニヤニヤしだした・・・
やばいなー、、絶対カツアゲの相談やわ
これはもっと威嚇しとかな！
と思い、ポケットに突っ込んだままの両手をバッと横方向へ広げて、ボンタンを猛烈アピール！！
どや！！エリマキトカゲも真っ青の最大級の威嚇やぞ！！
その時・・・運命の信号が青になった
３人との距離がだんだん近くなる・・・
メチャドキドキしてきた、、おれは３人の方へは進まずにちょっとだけ違う方向を見て歩いたけど（もう弱気）
なんと！３人が俺に近寄ってくるではないか！！
横断歩道のど真ん中でとうとう遭遇！
２人は通り過ぎたけど
１人が後ろから肩を組むように俺の首に腕をまわしてきた
そして
「オイ、、お前」
と耳元でささやいた
ドキドキドキドキ
「な、、、、何？」
精一杯の勇気でぶっきらぼうに聞いた
そして、そいつが次に発した言葉
「チャック開いてるぞ」
「え？」
下を見るとチャックが全開！！！
シャツ見えたぁる
「あ、スイマセン！！ありがとうございます」
言うて
横断歩道のど真ん中で「チャー」っと急いでチャックを閉めた・・・
え？いつからチャック全開？えーっと今日はオシッコは・・・・・
家出てからずーっと全開やん.........Ｏｒｚ......
すると、街の人が避けてたのも・・・・
そしてエリマキトカゲのようにボンタンを広げた時は
エリマキトカゲのクチもパクパク言うてた事に・・・・
はぁ、、、、恥ずかしいぃぃぃぃぃ
今考えたら横断歩道の中心でチャック閉めたんで人生であれ一回きりやな～
どうせなら世界の中心で愛叫びたかったわ・・・
若かりし頃のわての武勇伝？でした
馬鹿だねぇ～