かわかみりゅうのブログ -239ページ目

カッパの記憶

私が生まれたのは福岡県の北九州市戸畑区。

でも当時はまだ、北九州市はなく戸畑市だった。

戸畑には洞海湾という大きな入り江のようになっている
海があった。

当時は公害が問題になっている頃で
この洞海湾も、いつも油が浮いているような
汚くて臭い海だった。

生き物は気持ち悪いフナムシだけ。

魚の影なんか見たことがない。

第一、汚れていて海面のすぐ下が見えないのだ。

小さい頃、油のにおいを海のにおいと信じていたほど
汚い海だった。

その洞海湾の入り江の向かいは
若松市だった。

若松には高塔山という観光地があって
子どもの頃、両親によく連れて行ってもらったものだ。

高塔山には小さなほこらがあり
中に、形がくずれたような地蔵があった。

父が幼い私に向かって言った。

「昔、このあたりには悪いカッパがたくさんいた。
偉い人がお経を読んでカッパを封じ込めようとした。
カッパはそれは大変と、女の人に化けて
ごちそうを用意したりするが
偉い人はお経をやめない。
そのうちこの地蔵の背中がやわらかくなった。
それっとばかりに、大きな釘を背中に打った。
それでカッパは封じ込められたのだ」

私は急に怖くなった。
それは昔の話だから
背中の釘は、腐っていないだろうか。
もし腐って、釘がとれたら
また悪いカッパが出てくるかもしれない。

「お地蔵さんの背中に回って、釘があるか見てみろ」
父はそういった。

が、私にはとても怖くて見られなかった。

もし釘が、腐っていて無かったら・・・

もしそれを私が発見したら・・・

今にも恐ろしいカッパがあちこちから
叫び声を上げて飛び出してきそうな気がして
あわててその場から逃げた記憶がある・・・

あれから、ん~十年・・・

高塔山に、今もあの地蔵はあるのだろうか?

背中の釘はどうなっているのだろうか?

それよりも・・・

今の子どもたちは昔の私のように
カッパを怖がるだろうか?・・・

私は見た!かも!

ウソじゃないからね!
絶対ウソじゃないからね!

昨日の夕方、商店街に焼酎を買いに
(なんだかオヤジくさいなぁ~)行った時
私は見た!!!かも!!

そう、昨年のブログにも書いた
ペットのカモ(鴨)!!!

昨年の記事は↓をクリックしてご覧ください!
http://ameblo.jp/ryuchanda/entry-10346023181.html

で、昨日見たペットのカモは一段と大きくなっていて
まるでゴールデンレトリバーぐらい大きくて・・・

・・・・すみません。
そんなに大きくないです。
ゴールデンレトリバーの子犬くらいの大きさです。

とにかく人通りの多い商店街を
カモは飼い主のおばちゃんの後を
ぷりぷりお尻を振りながら歩いていたんです!

おばちゃんと散歩するカモ!

もちろんヒモなんてつけていません。
放し飼いでも、おばちゃんの後を
ちゃんと歩きながらついていくんです!

またみんな信じてくれないって思って
写真!写真!証拠写真!
と思ってポケットのケータイを探すと・・・

忘れた!!!
肝心な時にケータイ忘れた!!!

くそっ!!!
またみんな信じてくれないかも、かも、かも!

あ~っ!もどかしい!

どのくらいもどかしいのかというと

昔のテレビドラマであった
「地球人にばけた宇宙人を子どもが発見するんだけど
馬鹿馬鹿しい
そんなことがあるわけないっていって
大人が全然信じてくれない」って場面を
子どもの頃見たときくらいもどかし~っ!

私の話、ウソじゃないからね!

昨日見たカモは相変わらず蝶ネクタイをしていて
すれ違う人々が、まるでコマーシャルのように
おやっ?あれっ?って次々と振り返っていました。

自転車に乗ったおじさんが
「へ~っ、歩いてついてくるんだ。
飛ばないんだね」って話しかけると
飼い主のおばさんはニコニコしながら
「結構頭いいんですよ~」と答えてました。

そうしたらカモが嬉しそうに
「ガア~ガア~」って鳴いたんです。

「そう、話しかけられて嬉しいのね」って
おばさんがカモに向かって言うと
また嬉しそうに
「ガア~ガア~」って鳴いたんです!

だからウソじゃないから!
絶対ウソじゃないから!

おばさんとカモは交差点にさしかかると
信号が変わりました。
そしたらなんと!
赤信号でカモが立ち止まったんです!

信号待ちをするカモ!!!

ウソじゃないよ~~~~っ!

で、青信号になるとカモは再び歩き出したんです!!!

だ、か、ら、絶対ウソじゃな~~~い!!!

あ~っ!もどかしい!
どのくらいもどかしいのかというと・・・

あ~っ!そんなの書くのももどかしい!

絶対信じてないんだ!
みんな絶対信じないんだ!

くそっ!
こうなったら絶対携帯で写真撮ってやる!

これから商店街に行って
カモが出てくるまで張り込みだっ!!!

カモよ!
私の前に「カモン!」

子どもとお話 その2

図書館でのおはなし会の後で
子どもたちが話しかけてくることは
きのう書きましたが
もう少しご紹介します。

「あのね、あのね、あのね・・・」
話しかけてきたのは2歳くらいの男の子。

「あのね、あのね・・・ボク、虹を見たんだよ」
息をいっぱい吸って、大きく目を見開いて
一生懸命、話してくれます。

「へーっ、どこで見たの?」と私が聞くと
「・・・・・」

黙りこんでしまいました。

おや?
私のこと怖がっているのかな?と
思いながらもニコニコして返事を待っていると

「あのね、あのね・・・パパがおもちゃ買ってくれたんだよ」
突然別のお話を始めました。

「そう、よかったね。どんなおもちゃ?」
「・・・・・」

またまた黙りこんでしまいました。

あれれれ?と不思議に思っていると
お母さんが近づいてきて
「この子、しゃべるようになったばかりで
まだ会話が出来ないんですよ。
お話しするのが楽しくてしょうがないみたいで
色んなことを話すんですが・・・」
とほほえみながら教えてくれました。

「あのね、あのね、それで、こ~んなに大っきいんだよ」

虹のことか、おもちゃのことか分かりませんが
この子の中では、りゅうちゃんとの楽しい会話が
ちゃんと成立しているんでしょうね。


おはなし会が終わってから
「おはなしの部屋」に入ってきたお母さんと姉妹。
「遅れちゃいました。
りゅうちゃんの紙芝居見るって言うので
いそいできたんですが・・・」
と、残念そうなお母さん。

私は、まだ小さい妹にむかって
「こんにちは」と言うと
ニヤ~っと笑って、小さな指を二本立てました。

いえ、ピースサインではないんです。
「2歳」だって答えているんです。

きっとちっちゃくって可愛いから
いつもみんなから「何歳?」と
聞かれているんでしょうね。

私の「こんにちは」も
彼女には「いま何歳?」と聞こえたんでしょう。
可愛いいですね。

こうした子たちが
私の紙芝居はちゃんと理解して
楽しそうに笑って見ているのって
不思議だな~とあらためて思います。

紙芝居の持つ魅力って
本当にすごいです。

そして、こうした子たちとの触れあいがあるから
おはなし会はやめられないんです。

さあ、次はどんな紙芝居を持って
子どもたちに会いに行こうかな?