PSA検査 前立腺癌疑惑 その1
今年、私をおそった恐ろしい出来事。
特に自覚症状はないのに、PSA値が高いということで
医者から前立腺癌の疑いを指摘されました。
これまで縁遠いと思っていた「死」を
身近な現実のものとして感じた恐怖・・・。
私が体験した同じ様な状況でお悩みの方に
少しでも役に立てばとブログに書く決心をしました。
一度にはとうてい書ききれないので3回に分けることにします。
〈プロローグ〉
それは今年の4月・・・
突然、これまでにない濃い血尿が出た。
実は、血尿が出たのは初めてではない。
30歳を過ぎた頃、最初の血尿が出た。
とてもビックリしたが、その後は特に何ともなく、数ヶ月が過ぎた。
ある日、尿にまじって小さな石が出た。
血尿は腎臓で出来た結石が尿管を通る際
まわりを傷つけた時の出血が原因だと分かった。
私は腎臓結石が出来やすい体質らしく
その後も数年のサイクルで何度か石が出た。
しかし血尿が出ることはまれだった。
そのほとんどは小さな結石だったからだと思う。
それが4月の血尿はこれまでにない色の濃さと
途切れ途切れながらも数日間の長期に及んだ。
尿の中に赤い糸くずのようなものがまじっていたこともある。
医学書に、大量の出血の場合にそのようなことが起きるとある。
近所の泌尿器科を訪ねた。
症状と結石が出来やすい体質を説明すると
かなり年配の医者はまず腹部のレントゲンを撮った。
その後、ズボンを下げてベッドに仰向けに寝たあと
足を両手で抱えろと言う。
言うとおりにすると何の説明も無しに
いきなり肛門から指を入れてきた。
しばらく中をグリグリと指でいじっていたが
診療が終わっても何も言わない。
今のは何の検査だったのか?
インフォームド・コンセントも何もあったもんじゃない。
(後で分かったのだが、前立腺をさわって
肥大の様子や癌の有無を調べていたのだ)
起きあがると、すぐに血圧を測るという。
何が何だか分からなくて動悸が激しくなっている私の腕に
オバちゃん看護師は血圧計を巻いて空気を入れ始めた。
ところがこの看護師が
「いやー!この人、血圧高い!
空気をたくさん入れても測れない」と大声で騒いだ。
普段から血圧は高めだが、いきなり血の穴に
指を入れられて動揺しないヤツはいないはずだ。
ひどい病院だと思った
その後、検査のために血液を抜いた。
しばらくして現像が上がってきたレントゲンを
見つめながら、医者はパソコンを使ってゆっくりカルテを打ち始めた。
医者は無言でレントゲンの結果を何も教えてくれない。
たまりかねて私は聞いた。
「結石はありましたか?」
医者はレントゲンの真ん中あたりを指し
「右側の腎臓の中にひとつと
右の尿管の中にも大きいのがひとつある」
「自然に出てきますかね?」
「出るでしょう」
腎臓結石や尿管結石は大きいものになると
ひっかかって自然には出てこない。
昔は腹部を切って出していたという。
現在、大きな石は外から衝撃波を当てて
小さく砕いて自然に排泄させるらしい。
私の腎臓に出来た石は自然に出てくるサイズの
ギリギリの大きさにまでになっていた。
この日は尿に血液と蛋白、白血球が認められるということで
化膿止めや石が出やすくなる薬やその他
山ほどの薬をもらって帰宅した。
その直後、小便が急に近くなった。
切迫頻尿というヤツである。
今、トイレに行ったのに、ほんの10分もしないで
またトイレに行きたくなるのだ。
夜はほぼ1時間おきにトイレに起きる。
何かおかしいと思った。
これまでも石が出る寸前には
何とも言えないみょうな感じ(尿道に何かが
詰まっているような感じや睾丸や太ももの痛み
尿が漏れそうな感じなど)がして
トイレに行きたくなることは度々あった。
だが、こんなに切迫した尿意は初めてだった。
一週間後、血液検査の結果を聞きに再び病院を訪ねた。
「石以外は異常なし」という答えを予測していた私に
医者は血液検査報告書を見ながら
「PSAの数値が高い。
普通は4以下なのだが、あなたのは9.8もある」といった。
PSA?
初めて聞く用語は何のことだかさっぱり分からない。
「その数値が高いと、どうなんですか?」
「前立腺癌の疑いがある」
頭を殴られたような衝撃が走った!
目の前が真っ白になり、指先からサーッと音を立てて血がひいた。
「先生・・・、私は癌なんですか?」
「ん~、何とも言えない・・・」
悪夢の始まりだった。
医者は指を折って数えている。
「4,5,6・・・7月にもう一回
PSAを測ってみましょう」
そんな先に?
もし癌だったら手遅れになりやしないか?
そんな先まで不安な気持ちのままでとても過ごせない・・・。
家に帰ると、すぐにインターネットで調べた。
PSAとは何か?
「PSAは前立腺特異抗原のことで別名、前立腺癌の腫瘍マーカー。
前立腺で作られる酵素が血液中に漏れだした量をはかり
前立腺癌の可能性を測定するもの。
PSAの数値は健常者で4.0以下(比較的若い場合は3.0以下が基準)
4.0~10で25~30%に癌が発見される。
10以上で50~80%に癌が発見される」
私のPSA値は9.8でほぼ10だ。
ということは50%の確立で前立腺癌なのか?
不安な気持ちを抑えながら他のデータも急いで調べた。
「PSAは前立腺癌の他、前立腺肥大や前立腺炎
また長時間座りっぱなしの姿勢、長時間自転車に乗ったり
射精の後や直腸診でも高い値になる」
そうか!あの医者がPSAの血液検査の前に
直腸診をしたから値が上がったんだ。
さらにパソコンでビデオ編集する時は長時間座りっぱなしだしな。
癌じゃないよ。絶対癌じゃない!
ひどい病院だった。
一応もらった薬は全部んだ後で
別のもっと若い医者のいるところへ行こうと思った。
万が一に癌だとしても
無口で何も教えてくれない古いタイプの医者には
命を預けられないと思った。
一ヶ月ほど後、電車の駅を2つ離れた病院を訪ねた。
そこの医者は米国留学や医療センターの泌尿器科の講師や
大病院の泌尿器科の部長まで経験している人だった。
これまでのいきさつを話した後、腹部レントゲンに加え
超音波で結石の位置を確認した。
その結果、左右の腎臓に大きめの石がひとつずつあるという。
前の病院と違う結果だ。
一体どうなっているんだ?
ここで、再度PSAの検査をしてもらった。
尿検査では目に見えないほどの出血はあるものの
蛋白などは出ていないので特に薬は出さないという。
一週間後、PSAの検査結果を聞きに病院に行った。
何も問題はないはずだった。
ところが「やっぱり高いですね」と医者は言った。
「川上さんは若いから、念のため
生体検査をしたほうがいいですよ」と付け加えた。
再び体中から血の気がひいた。
悪夢は続いていた・・・
(以下、明日に続きます)
特に自覚症状はないのに、PSA値が高いということで
医者から前立腺癌の疑いを指摘されました。
これまで縁遠いと思っていた「死」を
身近な現実のものとして感じた恐怖・・・。
私が体験した同じ様な状況でお悩みの方に
少しでも役に立てばとブログに書く決心をしました。
一度にはとうてい書ききれないので3回に分けることにします。
〈プロローグ〉
それは今年の4月・・・
突然、これまでにない濃い血尿が出た。
実は、血尿が出たのは初めてではない。
30歳を過ぎた頃、最初の血尿が出た。
とてもビックリしたが、その後は特に何ともなく、数ヶ月が過ぎた。
ある日、尿にまじって小さな石が出た。
血尿は腎臓で出来た結石が尿管を通る際
まわりを傷つけた時の出血が原因だと分かった。
私は腎臓結石が出来やすい体質らしく
その後も数年のサイクルで何度か石が出た。
しかし血尿が出ることはまれだった。
そのほとんどは小さな結石だったからだと思う。
それが4月の血尿はこれまでにない色の濃さと
途切れ途切れながらも数日間の長期に及んだ。
尿の中に赤い糸くずのようなものがまじっていたこともある。
医学書に、大量の出血の場合にそのようなことが起きるとある。
近所の泌尿器科を訪ねた。
症状と結石が出来やすい体質を説明すると
かなり年配の医者はまず腹部のレントゲンを撮った。
その後、ズボンを下げてベッドに仰向けに寝たあと
足を両手で抱えろと言う。
言うとおりにすると何の説明も無しに
いきなり肛門から指を入れてきた。
しばらく中をグリグリと指でいじっていたが
診療が終わっても何も言わない。
今のは何の検査だったのか?
インフォームド・コンセントも何もあったもんじゃない。
(後で分かったのだが、前立腺をさわって
肥大の様子や癌の有無を調べていたのだ)
起きあがると、すぐに血圧を測るという。
何が何だか分からなくて動悸が激しくなっている私の腕に
オバちゃん看護師は血圧計を巻いて空気を入れ始めた。
ところがこの看護師が
「いやー!この人、血圧高い!
空気をたくさん入れても測れない」と大声で騒いだ。
普段から血圧は高めだが、いきなり血の穴に
指を入れられて動揺しないヤツはいないはずだ。
ひどい病院だと思った
その後、検査のために血液を抜いた。
しばらくして現像が上がってきたレントゲンを
見つめながら、医者はパソコンを使ってゆっくりカルテを打ち始めた。
医者は無言でレントゲンの結果を何も教えてくれない。
たまりかねて私は聞いた。
「結石はありましたか?」
医者はレントゲンの真ん中あたりを指し
「右側の腎臓の中にひとつと
右の尿管の中にも大きいのがひとつある」
「自然に出てきますかね?」
「出るでしょう」
腎臓結石や尿管結石は大きいものになると
ひっかかって自然には出てこない。
昔は腹部を切って出していたという。
現在、大きな石は外から衝撃波を当てて
小さく砕いて自然に排泄させるらしい。
私の腎臓に出来た石は自然に出てくるサイズの
ギリギリの大きさにまでになっていた。
この日は尿に血液と蛋白、白血球が認められるということで
化膿止めや石が出やすくなる薬やその他
山ほどの薬をもらって帰宅した。
その直後、小便が急に近くなった。
切迫頻尿というヤツである。
今、トイレに行ったのに、ほんの10分もしないで
またトイレに行きたくなるのだ。
夜はほぼ1時間おきにトイレに起きる。
何かおかしいと思った。
これまでも石が出る寸前には
何とも言えないみょうな感じ(尿道に何かが
詰まっているような感じや睾丸や太ももの痛み
尿が漏れそうな感じなど)がして
トイレに行きたくなることは度々あった。
だが、こんなに切迫した尿意は初めてだった。
一週間後、血液検査の結果を聞きに再び病院を訪ねた。
「石以外は異常なし」という答えを予測していた私に
医者は血液検査報告書を見ながら
「PSAの数値が高い。
普通は4以下なのだが、あなたのは9.8もある」といった。
PSA?
初めて聞く用語は何のことだかさっぱり分からない。
「その数値が高いと、どうなんですか?」
「前立腺癌の疑いがある」
頭を殴られたような衝撃が走った!
目の前が真っ白になり、指先からサーッと音を立てて血がひいた。
「先生・・・、私は癌なんですか?」
「ん~、何とも言えない・・・」
悪夢の始まりだった。
医者は指を折って数えている。
「4,5,6・・・7月にもう一回
PSAを測ってみましょう」
そんな先に?
もし癌だったら手遅れになりやしないか?
そんな先まで不安な気持ちのままでとても過ごせない・・・。
家に帰ると、すぐにインターネットで調べた。
PSAとは何か?
「PSAは前立腺特異抗原のことで別名、前立腺癌の腫瘍マーカー。
前立腺で作られる酵素が血液中に漏れだした量をはかり
前立腺癌の可能性を測定するもの。
PSAの数値は健常者で4.0以下(比較的若い場合は3.0以下が基準)
4.0~10で25~30%に癌が発見される。
10以上で50~80%に癌が発見される」
私のPSA値は9.8でほぼ10だ。
ということは50%の確立で前立腺癌なのか?
不安な気持ちを抑えながら他のデータも急いで調べた。
「PSAは前立腺癌の他、前立腺肥大や前立腺炎
また長時間座りっぱなしの姿勢、長時間自転車に乗ったり
射精の後や直腸診でも高い値になる」
そうか!あの医者がPSAの血液検査の前に
直腸診をしたから値が上がったんだ。
さらにパソコンでビデオ編集する時は長時間座りっぱなしだしな。
癌じゃないよ。絶対癌じゃない!
ひどい病院だった。
一応もらった薬は全部んだ後で
別のもっと若い医者のいるところへ行こうと思った。
万が一に癌だとしても
無口で何も教えてくれない古いタイプの医者には
命を預けられないと思った。
一ヶ月ほど後、電車の駅を2つ離れた病院を訪ねた。
そこの医者は米国留学や医療センターの泌尿器科の講師や
大病院の泌尿器科の部長まで経験している人だった。
これまでのいきさつを話した後、腹部レントゲンに加え
超音波で結石の位置を確認した。
その結果、左右の腎臓に大きめの石がひとつずつあるという。
前の病院と違う結果だ。
一体どうなっているんだ?
ここで、再度PSAの検査をしてもらった。
尿検査では目に見えないほどの出血はあるものの
蛋白などは出ていないので特に薬は出さないという。
一週間後、PSAの検査結果を聞きに病院に行った。
何も問題はないはずだった。
ところが「やっぱり高いですね」と医者は言った。
「川上さんは若いから、念のため
生体検査をしたほうがいいですよ」と付け加えた。
再び体中から血の気がひいた。
悪夢は続いていた・・・
(以下、明日に続きます)