【PENTAX K-3 ⅱ×smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED (IF)】

 

仕事中にラジオから、ビルエヴァンスの「My foolish heart」が流れてきた。

 

昔から、と言うか大学時代からよく聴き込んだナンバーで、スコットラファロ及びポールモティアンからなるビルエヴァンス トリオの名盤「Waltz for Debby」のオープニングを飾っている。

 

その時自分は幾人かの同僚と、6台並んだパソコンに向かって仕事の記録を打ち込んでいるところだった。

今日は他部署の大々的な人事異動があり、いくつかのサプライズに同僚たちは各々コメントをし、賛成や反対、そして我々の部署の降格人事を大いに期待する声を上げたりしていた。

 

小さなCDプレーヤーから流れるビルエヴァンスのピアノは、数字を数える声や自身がいかに辛い思いをしているかを訴える声などをすり抜け、まるで自分の部屋にいるような気分にさせてくれる。掃除機のような大きな音を立てる機械も、わざわざ2コール目まで待って取られる電話も、その真っ只中にいながら「そう言った類のことは18:00を境に別世界になるんです」と。

 

演奏の終わりにある観客の拍手には、思わず足を組み直し一緒に手を叩きたくなる。

 

「正義は我にあり」と信じて止まずに喋る時、人の本性が出る、と最近ツイートしている人がいた。

せめて一歩、一歩だけでも後ろに引いて、そして周りを見えるようにしていたい。そしていつでも変化できるようにしていたい。