これは、数週間前の話しです。
私たちは、この夏に友人の別荘に行くことになりました。
途中の休憩所で合流して、大人8名と子供2名での出発です。
この別荘は、山に囲まれて夏にはカブトムシやクワガタなどの虫取りや海水浴、春にはタケノコ、秋には栗拾い、冬にはみかんが取り放題と自然豊かな場所にあります。
しかし、別荘は山中にあるため、夜は早く外灯もないため真っ暗になります。
周囲には廃別荘が建ち、不気味な鳥の鳴き声だけが響きます。
2日目は、子供たちを連れ虫取りと海水浴に出かけました。
この日の夕食は、皆で外食を予定していましたが、疲労のためか私は体調を崩してしまい、一人で別荘に残る事にしました。
山中の別荘に残った私が一人で寝ていると、襖で仕切られた隣の部屋からノックが聞こえて来ました。
コンコン…コンコン…
そして、次にいびきの様な妙な音が聞こえて来ました。
グゥ~…グゥ~…グゥ~…
別荘内には誰もいないはずですが、気になった私は隣の部屋や他の部屋を調べて見ることにしました。
やはり誰もいなく、テレビも点いていませんでした。
気にせず寝ていると、再び…
コンコン…コンコン…
とノックが聞こえたので、玄関に出てみることに。
やはり、玄関にも誰もいません。
しかし、明らかに隣の部屋からノックやいびきの音が聞こえて来ます。
やがて、別荘は闇に包まれ部屋の明かりを求め 網戸には大きなガが留まり部屋の電灯の周りには無数の虫が飛び回り、電撃殺虫器には絶え間無く小さな虫がパチパチと音を立て生き絶えて行きます。
私は、夕方から寝ていた為に体調が回復して来たので、お風呂に入ることにしました。
浴室は大人3人が入れる大きさで掛け流しの温泉です。
ノックやいびきの怪奇音を忘れてお湯に浸かっていると、廊下に足音と人影が見えました。
始めは、皆が帰って来たのかと思い、2階に上がって見ましたがまだ、誰も帰っていないようです。
のちに別荘のオーナーに尋ねて見ましたが分からないようでした。
その時は、子供達もいて怖がらせない為にも全ての出来事が気のせいだと自分に言い聞かせ忘れる事にしました。
しかし、後になって考えて見ると、初日の夜にホラー映画の脚本を書いていたため、〇〇を呼び寄せてしまったのかも知れません。
こんな話しを聞いた事はありませんか?
ホラー映画の撮影中に本物の〇〇が映り込んだ。
怪談話しをしていたら本物の〇〇が見えた。
お化け屋敷で本物の〇〇がいた。
なんて話し信じますか?
だから、特にホラー映画やドラマの撮影初日にはお祓いが欠かせないんです。