ある日目覚めるとトイレの中だった・・・便器の前で目覚めた男。そう、大学1年夏の終わりの頃の俺

トイレの外に出ると新世界が広がっていた。そう、混沌破滅が描かれているが如く・・・

散乱する人間とトイレットペーパーと洗面器が散らばった室内。そう、廃人と汚物が部屋を蝕んでいたんだ


立ち上がることの出来ない程に衰弱しきった肉体。喉の奥は腫れ上がってボッタリとした感じ

服は元々が紫のTシャツだったのが白くなっていた。そう、これは胃液だ


這いずってそのまま部屋で倒れた俺。しばらく眠りにつくと話し声で目が覚める

「コイツやばかったな」やらなんやら聞こえる。目を開けると「起きたか!平気か?」と言われる

「うー」と、返事は出来るが、喉が痛くて喋れない

寝返りうつのも一苦労の肉体。指先までは衰弱しなかったのでメールは打てた。こんな事ですら喜びを感じた



立てるようになったのは午後3時頃。家主以外の他のみんなは帰っていた

気力で歩くが肉体が拒否反応を起こす。

道で下水を見つけたら「ラッキー」と喜んで吐く、まるでゾンビのようにフラフラ、ゲロゲロ歩いていた



そんなこんなで我が家に到着。ここで寝たらラクになるがいかんせん臭いし汚い

身を清めなきゃ、荷物片付けなきゃな~としているとオカンがいた。



ここは母様に久々に甘えさせてもらおうと思った。精一杯の助けてアピール敢行

「ヤバァ~イ、からだヤバァ~イ」

母様なら心配してくれて荷物の片付けくらいしてくれるはず・・・・俺の想いは伝わったか?

母様は死んだ魚の様な無感情な視線のまま「キタナッ!!」と言いました



この日の我が家はパンドラの箱、玄関を開けた俺はパンドラの箱を開けたのと同じ

箱の中には絶望しかない・・・だが、僅かな希望があった。過去形だ・・・そう、希望は消えたんだ



・・・俺は希望を捨て、頑張る気力を取り戻し、休む事なく片付けをし、身を清め、寝た

身体は横になるのを求めるが、睡眠欲が発生しないため、当時いたメル友とひたすらメールしていた


そんなこんなで固形物が一切喉を通らない寝たきりの日が2日続いた。



おかゆを食べれる様になったのは2日目


「ハラ減った・・・」とオカンに告げると立ち上がるオカン

寝室から財布を取ってくるとソファーに再び座り、千円札をピッと差し出す

「ハーゲンダッツ買ってきて。おつりは上げるから」

千円札を握り締め、近くのコンビニでハーゲンダッツ玉子粥を購入
























その時の心境

「今なら1日くらい入院出来んじゃね~かなぁ~
                 入院て羨ましいなぁ~」