一月の歌舞伎というのは、例年、菊五郎劇団が復活狂言の通し上演をするのが恒例。時事ネタも織り込む工夫もあった。初日は開演前から長蛇の列で、出演者の鏡割り及び振る舞い酒があり、獅子舞もあった。お正月らしい華やいだ雰囲気だった。
それが閉場でなくなり、新国立中劇場という、花道も斜めでへんなところでの上演となった。イベントはすべてなくなり寂しい限りだ。
最初に計画が発表された時に、「国立劇場の上にホテルを作るとかあり得ない」と思った。そうした意見は、入札が二度不調に終わり、マスコミがようやく重い腰を上げて報道し始めた数年後に有識者から「パリのオペラ座の上がホテルとかあり得ない」という言説が出るようになった。昨年末にも、そうした論考が新聞紙上を飾った。
私は正直、楽観視していた。当初のホテルが上という計画が出れば、ネットに大勢いる「保守」的な人々がネット上で騒ぎ始めると思っていたのだ。しかしながら、何も起きなかった。オールドメディアがお情け程度に取り上げるだけだった。国立劇場は日本の伝統文化の殿堂である。その建て替え、未来の姿に関心を持たない人々を「保守」と言えるのか?大いに疑問である。「保守」とは何か、「リベラル」とは何かについて、今一度きちんと考え直す必要があるのではないか。
♯保守 ♯リベラル #国立劇場