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京都でバンドマンを目指していた頃、何回かイベントで一緒になったどんとと初めて会ったのは、まだ彼が京大の軽音で『NANA』というバンドをやっていた時だった。

見かけは汚いロッドスチュワート、清志郎さんを更にサイケに振ったような衣装と歌は強烈に印象に残った。そして偶然にも、その頃よく遊んでいた友達の中学の同級生だった。彼は京都出身じゃなく大垣市の出身だったというのに・・・。

その後も何回かギグ(現在のライブイベント、その頃はこの言い方が主流だった)で一緒になった。RCのコンサートを見に行った時も一緒になったな。あるギグでは『今日は良かったよ!おつかれさん』って言ってくれた。僕より二つ年下なんだけどね・・・。

なんか思い出ばかりが先行してしまった。彼が京都の精鋭のミュージシャンを集めローザルクセンブルグを結成しデビューを飾ったのは、もう20年以上前になる。この作品は2枚目。当時の日本のロックの先端を象徴する出来といっていいと思う。

その後、ボ・ガンボスを結成し、一時はメジャーな存在になる。しかし、結局彼は自分の歌を探しに奥さんのサチホさん(ゼルダ)と沖縄に移住してしまう。

どんとの中学の同級生だったNから『どんとがハワイで亡くなった』と聞いたのはもう7年位前。僕はその頃好きだった彼女にメールをしながらボロボロ泣いてしまった。

この作品『ローザルクセンブルグⅡ』が発売されたのは1983か84年くらいだったと思う。メジャーでは爆風スランプがデビューしたばかり。日本のパンクロックの第2期とも言えるスターリンが全盛だった頃。京都の音楽シーンは、それまでのパンクロック1色から、トーキングヘッズなどのニューウェイブやプリンスの影響を受けたものに変わり始めようとしていた。京都のシーンをリードしていた彼の魂はこの作品に込められている。

合掌