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高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。



 最初に言っておきますが
私達は、素晴らしい時代のプロレスを見て来たんだと云う事です。
この言葉を真正面に置いた時、どんな最先端の演出や
照明も音響もなんの力も発揮しないという事です。

だから、棚橋の引退試合も
ウルフアロンのデビュー戦も、そこにはヒリヒリするような興奮は有りませんでした。
ウルフアロン選手が入場の時、純白の柔道着をかなぐり捨てて、新日本伝統の黒いショートタイツ姿になった時、会場は大興奮だったようですが、私はウルフアロン選手の両膝のサポーターに目がいきました。

私がプロレス団体の経営に苦戦していた頃、羨望のまなこで見上げていた新日本プロレスの若手選手の膝にはそんな物は無かった。

いや人気絶頂の長州力の両膝にもそれは無かった。

もちろん、ウルフアロン選手を悪く言うつもりはない
柔道家として頂点に昇り詰め、五輪で金メダルを獲得した彼なら、怪我・負傷に対する万全の準備をしていて当然だと思う。
彼が黒いショートタイツ姿になった時、よせばいいのに、もっと時代にあったカラフルなコスチュームを用意するべきだと思った。

ウルフアロン選手の対戦相手、何という選手かを私は知らない。
あの広い東京ドームの何処かの小部屋でウルフアロン選手と入念に打合せする彼の姿が浮かんでしまうのだ。

遠い昔話をして今日を終わろう。

《名勝負数え唄》という
キャッチフレーズが付いていた長州力vs藤波辰巳戦
古い事で記憶があまり無いのだが、確か札幌の大きな会場だった。
この日の目玉カードは、《名勝負数え唄》
ところが長州力が入場し、
藤波辰巳選手が反対側から入場しようとした時、大群衆の間をぬって藤原喜明が登場、あろう事か藤浪選手に凶器を持って暴行。

肝心の試合は流れてしまう
その後、札幌の雪の中をショートタイツ姿の藤浪選手が涙を浮かべながら『こんな会社辞めてやる❗️』
と言いながら彷徨っていた
この夜の出来事で藤原喜明選手の人生も激変する。

《テロリスト藤原喜明》
前座でレスリングの上手さは認められていたが、どちらかというとA猪木のボディガード的存在だった彼は
大きく変貌したのだ。

藤波辰巳選手が涙を浮かべて『こんな会社辞めてやる』と言わせたこの夜の出来事は多分藤波選手と藤原選手の間に打合せは無かったのだろう。
こんな時代のプロレスには
スキャンダラスな臭いがプンプンしていた。
何を言いたいのかお判りになりましたか?

今日も長くなりました。
あとは、また次回という事で、失礼します。