近くの友人が感染した。
話は
三月前に遡る。
彼は
年齢六十代後半
運送会社に勤務していた。
検査の結果
陽性に
彼には
自覚症状はない
時節柄自宅待機
保健所の指示に従った
感染が判明して10日が
過ぎた頃
彼には依然、症状がなかった。
問い合わせた保健所の担当者は
電話の向こうで言った。
『ここまで症状が無いのなら、
明日から仕事行かれてかまいません。』
彼は翌日の出勤を決めた。
翌朝、発熱があった。
症状は悪化する。
ベッドがないために
やはり自宅待機。
やがて入院
症状はまだ軽く
本人も厳しいとは思っていなかった。
しかし
症状は次第に悪化する。
やがて意識不明となり
両肺は真っ白な状態に
現在は、エクモを装着し
意識不明のまま
彼は三ヶ月近くも意識不明の
ままである。
このまま、意識が戻ることなく
彼の人生は終わるのか
口惜しい
腹が立つ
憤る思いを
何にぶつければ
いいのだろうか。
日本では
待望のワクチンの
接種が始まった。
これでコロナ禍は
終息するのだろうか。
世界の経済を
世界の文化を
世界の習慣を
秩序を
道徳を
世界のあらゆるものを
変化させ
狂わせ
必死に生きる人々
その生活を脅かし
その生活を破壊する
飽き足らずに
生命までむしりとる。
コロナを許さない
許せない
人類の敵
コロナ
絶対に許さない
絶対に敗けない
諦めなければ
必ず終わりは来る
人間はコロナに敗けたりしない
敗けたりしてはいけない
彼の
意識は戻らない。
