今は緊急事態の世界 そのニのつもり | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

さて、三災七難の後半を書こうかと思っていたら、よくわからない話がネットを中心に流れてきた。

女子プロレスラーの急死。
その情報は、急死から自殺に変わる。
さらに原因としてはSNSを中心とした彼女への誹謗中傷。

訃報の知らせがメディアを通じて流れると、彼女への誹謗を繰り返した人達は自分のアカウントを次々と消しているという。

スポーツ界、芸能界をはじめ各界から追悼と悲しみの声が上がっている。
それに伴い、彼女を追い込んだ者達への怒りの声も上がっている。
私は昭和・平成の一時期、プロレス界に身を置いていたことがある。
今はまったく縁がない。
だからと言う訳でもないが、この女子レスラーのことだけでなく、今回の事件の背景もまったく知らなかった。
彼女が出演するテレビ番組での言動が視聴者達の反感を買ったことが事の始まりらしい。
話は跳ぶが、プロレス界にいた頃、というと四半世紀前にもなってしまうが、後楽園ホールで不思議な話を耳にした。
客席の一隅を占めていた何人かのファンが話していた会話が耳に入ってきた。
そのうちの一人の言葉が今も忘れられない。
『・・・の試合も良かったよね〜だけど◯◯選手って上手いよなぁ・・』
この人が言った《上手い》という言葉に私は驚きを感じたのだ。

プロレスファンが、選手を褒める言葉としては相応しくないと思ったのである。
普通なら《◯◯選手って強いよなぁ》ではないだろうか。
少なくとも私なら、そう言ったと思う。
《上手い》という表現から想像すると、彼はそのプロレスラーが相手の技が見栄えの良いように試合運びが出来る選手だと言っている。
業界の人間や選手がプロレスラーを褒める時なら《上手い》は解る。
しかし、ファンは素人なのだから《上手い》はないのだと思う。
素人は《強えェ》でなければなるまいと私は思う。

その出来事から、言ったように二十数年。
業界も変わった。
ファンも変わった。
外から見ているとみんなが、プロレスを《上手い》なぁと思う処で愉しんでいるように思う。
あの《ケイフェイ》などという言葉もとんときかなくなった。
もはや死語なのかも知れない。

そんな時にまさかの事件だった。
《テラスハウス》という番組が悲しい出来事の舞台になった。

《テラスハウス》には台本はないと聞くが、演出はあるはず。
編集作業も単に時間枠に収めるだけでなく、面白くするという事を考慮していると思う。

ドキュメンタリー番組とドキュメンタリー風は異質のものである。
それも解らないような人間達がいるとは、思えないのだが。
現在の《プロレス》を愉しんでいる人達が、何故《テラスハウス》を同じ位置づけに出来なかったのだろか。
そして慌ててアカウントを消す、臆病とズルさと自己中心の人達。

亡くなってしまった木村花選手には、追悼の言葉にもならないが、世間をざわつかせ、怒らせ、憎しみの視線を向けさせることに成功した彼女は、ヒール名利につきると言える。
木村花叩きに躍起になった愚かな人間達は、彼女の掌で泳いでいただけだと気づく事だ。

そして、集団で実名を名乗る勇気もなく、ネットの世界に棲みついたコロナウィルス以下の人間なんだと知るべきである。

法律があなた方を裁く時には量刑は、どれだけのものかは判らないし、裁かれることが有るかも判らないが、あなた方がネットを利用して、もっとも卑劣な手段で殺人を犯したという事実を消す事は出来ない。

木村花さんの御冥福を祈ると共にあなたの慰めにもならないことをお詫びするばかりです。

            合掌