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15年も前になるようだが、「ホームレス夢螢」という句集を読んだ。その句集が強烈だったのは、あとがきの著者の写真が 路上に寝っころがっている後ろ姿だったからだ。もっとも、ずいぶん前のことで、図書館で借りた(リクエストした時にはまだ 図書館に入っていなかったので 買ってくれたのだと思うが)ため、手元になくて 確認できないので ひょっとするとちょっと違っているかもしれないのだが・・
 この本は2011年の3月に出ている。その書評を見た時だったか、この本のホームレス歌人「公田耕一」がこの本が出る前に話題になった時だったか、私は何となく「ホームレス夢枕」を書いた「大石太」とごちゃごちゃになって、この本は大石太の事を書いたものだと思いこんだ。
 ところが この2人は全く別人で かたや俳句、かたや短歌 である。この本は 朝日歌壇に投稿し その後ぷっつり消息を絶った「公田耕一」を追ったルポである。
 62歳の私は小さい頃、やはり公園や駅、橋の下でホームレス(こんな言い方はしなかった)を見た。経済が成長して世間が豊かになった時代には ホームレスは消えていた。それが今では 又 私の住む地方でも 見かけるようになっている。
 働く意欲のある人を、自立する意志のある人を、家庭も国も作る努力をしなければ。そのためには雇用の確保。
 
 短歌も 俳句も 絵も 心が折れないようにするためのつっかい棒になる。