空を眺める僕は、月を。 | Multi Media Mix Diary 腐り果てたジェンダーの果てに。

空を眺める僕は、月を。



お久しぶりですにひひ音符


いつもは映画の事とか載せてますが、春休みに個人的色々あったのでそんな事を載せたいと思いますニコニコ
いや色々あったなぁショック!
長々と得意げ(笑)



僕には幼なじみがいた。


幼い頃から母親同士が仲が良かったせいもあって、互いの家とか道端でよく遊んでいた。僕の故郷は季節がはっきりしていてその季節に合った遊びをいつもしていた。
僕は彼女の名をそのままで呼び、彼女は僕の母親が使う呼び方で名を短くして呼んでいた。
君は年下なのに僕の母親の様に呼んでいた。

でも僕が高校に通っていたころに彼女の両親の都合で距離的には近い所だけど引っ越す事になり、僕はそれ以来彼女と話す事も、遊んだりする事もぱったり無くなった。


僕は彼女が引っ越すのを知ってもそれなりに少しは寂しさはあったと思うが、それは悪魔で近隣の住民が引っ越すという、話している母親の感情に便乗して得ているだけの物だった。そして彼女は引っ越して行った。



そして月日はながれ去年の夏。
僕のもとにアドレス帳に入ってないメールが届いた。

ハッキリ言ってビックリした。現代っ子の特徴の一つに知らない人からのメールに基本的に対抗が無い所があると思った。(笑)
それも題名に女性の名前。
「シカトするのが道理でしょ。」
そんな感じに思いながらメールを消そうとしていた時母親が「アド教えたから勘違いすんなよ。」

「?」

(はぁ?何言ってんだこの人?)

「誰に?」

「リョウちゃんだよ。覚えてない?」

一瞬時が止まった。母親がその話を言うまで彼女は僕の世界から居なくなっていたから。

「えっ?なんで?それに勝手に送ってに何考えて…」

「あたし、これから町内会の集まりに行くから家後たのんだよ!色男は大変だハハハ!」と笑いながら出て行った。

(バァバァまた勝手な事しやがって、つーか全く話読めねぇよ)


とりあえずメールを普通に大体疑問形ばかりのメールを返した。

「久しぶり!!元気してた?」

んな事言われても唐突にメールが来て話す事なんて特になく変な不信感だけが僕の頭に過ぎり、ぎこちない感じの返事をした。

メールを少しの間繰り返したあと彼女がメールをした理由を言った。近所でやる飲み会みたいな事の話だった。

僕が小学生の頃まだ子供会とかの自治会で地域子供を集めてそこでドッチボールや年のイベント事をやっていて、そこでする以外に大人達は大人達で飲み会などしていた。

でも最近は小子化問題のせいか近所の子供は大分少なくなりいつの間にか子供会はなくなり、自治会はただ集まって適当にゴミ捨て場の事くらい話して終っているらしい。
そこで僕の母親が中心になって自分の親しい仲の近所の人達を集めて僕が帰郷してきた時に合わせて飲み会をするようになっていた。

その話を聞いた彼女はそこで僕と会う前に僕と連絡を取りたかったらしく、彼女の母親が僕の母親のアドを知っていたのでそこから僕のアドを手に入れたらしいのだ。

「?」

意味がわかんなかった。
それで俺に連絡して何したいんだろ?

僕はとっても面倒になった。というより、携帯を使う連絡のやり取りが苦手なんで僕はいつも自分の仲間に使うやり方でこの意味が分からない事尽くしの事に終わりを求めた。


「これから会うか?」

「うん」

僕は携帯で連絡する時は前提にすぐに会うとこがあり、それ以外のやり取りは直ぐに投げ出す癖があって彼女が何を思って俺に連絡してきたか携帯で連絡するより会って話した方がいいと思った。


待ち合わせの場所に言われた時間どうりに向かっていると、前から小柄な女の子が笑いながら僕の方に向かってくる。

「久しぶりぃ~」

「本当お久しだな」

大分驚いた。なんで女性はこんなに変わるんだろ?
会うまで子供の時記憶を掘り起こす事に躍起にになっていた僕は彼女を見た瞬間掘り起こす手を止めた。

「可愛くなったな。始め目を凝らしたよ。」

「リュウも変わり過ぎ、遠くから見た時誰だか分からなかったよ。」

「どっか行くか。」

「うん。何処行くの?」

「ファミレスでも行こうかなって思ったんだけどいいか?」
「ピッタリだと思うよ。」


僕達は歩き出した。

会った時間が昼過ぎだったんだけど、その日の気温は秋が見え隠れる感じに寒かったのと朝に雨が降っていたので地面が濡れていたのでコンクリがより黒くなってその上に日の光が反射してキラキラしている。
歩きながら僕達は話をした。

学校の事、進路の事、家族友達や恋愛の事。
とりあえず話す事に終わりが見えないくらいネタが尽かなくお互い久しぶりに会った新鮮さか分からないけどテンション少し高めに会話が続いて、ファミレスに着いてもドリンクバーだけ頼んでかなり話した。一番最初は二人で飲み物取りに行っていたんだけど、次に取りに行くときは彼女が取りに行くと言いその次も行くと言ったので
「次は俺行くよ。」

と言ったら

「いいよ。私こういうの好きだから。」

正直悪いなぁ。と思いながら取りに行く姿を見ていると
(そういえば昔から気が利く子だったよな。)と思っていた。


ある程度思春期が過ぎた男女が話すせば自然と恋愛の価値観をお互い相手の事に積極的でなくても探るよ様に話すのは自然な事で。


「リョウは彼氏は?」

「少し前に別れたんだ。リュウは?」

「少し前に大失恋。」

「お互いフリーだね。」


ヤバイと思った。これってあれだよな。別れた後に相談乗っていつの間に付き合うパターン。
多分僕の経験した事を辿った結果付き合う形になる可能性が一番高いと思った。
その時の僕の心境と言えば失恋から少し経ってるとはいえ、抜け殻みたいな感じで大分暗いオーラが漂って少しでも暖かい物があれば直ぐに取り付きたくなる感じで、かなり弱っていた。


少しでも優しくされるとヤバくなりそうだった。


でも年下で母親同士が大分親密で、それに僕はもう此処の住人じゃない。
この子とはそういう関係になっちゃいけないと思った。

そう思いながら話していても彼女の眼鏡ごしの目は昼のコンクリの5倍くらいキラキラしていて、宝石みたいでなんだか見ていると落ち着いていたし、なんでこんなにお互いにこやかなんだろ?
ってもう一人の冷静な僕が思っていた。
本当に聞かないといけない事を忘れているにも気づかずに。


時間は過ぎるスピードを勝手に上げてお互いその事に忘れていた。


「表真っ暗になったな。家の人大丈夫なの?」

「多分大丈夫。」

「俺は大丈夫じゃないでしょ。」

「リュウのお母さん怒るの?」
「俺じゃなくてリョウのお母さんが俺に怒るでしょ。」

「そうかなぁ。」

「そうでしょ。お互いの親俺達の事知ってるし、それにリョウのお母さんにはガキの頃から普通に怒られていたから怖いのよく知ってるしね。」

「でも多分大丈夫だと思うよ。」

「そっかぁ?リョウは長女だし俺と一緒だって知ってたって心配すると思うな。」

「…じゃあ帰る?」

「うん。俺送るからさ。」

「私の家まで来たら大分遠回りになるじゃんいいの?」

「こんな暗くなってんのに一人で帰す訳にはいかないよ。」

「ありがと。」

「いいえ。どういたしまして。」


二人は帰路に着いた。
外は車のヘッドライトが車体より目立って思ったより暗かった。


歩きながら話ていると彼女の目の話になって、大分悪いと言った。
元々視力が悪いのに重なって勉強も本も読むせいで視力はかなり低いらしく、勉強の時間を医者に制限されるくらいで。
彼女は勉強が好きで頑張りやな子だから余計に。


(こんな事ってありかよ。神様あんたは本当残酷でスゲースレタやつだよ。)


空を睨みながら思った。
俺の姿に気づいたのか

「リュウ?どうしたの?」

「星が綺麗だなぁって思って。」

「そんな顔に見えないけど。」

「そっかぁ?」

そう言いながら笑って見せた。


道中で墓地の近くを通るので暗さは増していった。
ふと目の悪い事で思いだした。仲間の中にも目が大分悪い子がいて、夜の海岸で歩いていたら服を引っ張られて驚いて振り向いたらその子がいて、理由を聞いたら暗くなると本当見えなくなってすごく怖かったらしいのだ。


「俺の服掴んでいいよ。」

「えっ?」

「暗くなるとあんま見えないだろ?車も通ってるし、危ないから使えよ。」

「でも伸びちゃうよ。」

「気にすんなって。」

「…うん」

手首の回りのロンティを彼女はそっと握った。


僕は手を握ってはいけないと思った。やったら自分が保ってられなくなりそうだし、彼女にも変に思われたくなかったので僕の最大の抵抗だった。

そうやって話ながら歩いていると、昔の記憶が蘇った。



小学生の頃朝の登校は僕の代から集団登校に変わり、班長である僕の兄を先頭にまとまって行くのだが、6年と1年生の歩幅はかなり違い、普通に追いついて行くのにも必死なのに兄は先にいる友達に追いつこうとするのでより一層大変だったと思う。
そんな姿の下級生を見ていた四年の僕は、いつも(なんで後ろの子達の事考えられないんだよ。)と思っていた。

僕も班長にその後なったのでよく覚えているんだが実際班長も大変なんだ。

でも事故は起きてしまった。

その日は夜中からずっと雨が止まず傘を肩に寝かせながら僕達は登校していた。
通学路の途中には老人ホームの工事している所があり、歩道には厚い鉄板を敷いてるので雨が降ると大分滑るのだ。

そこに差し掛かったとこで兄が友人が先にいて手を上げて挨拶している。
兄は班長ではなくその時六年生の少年になったのだ。
彼はいつもの様に歩くスピードを小走りくらいに上げた。

僕も悪かったのだ。ああやって自分勝手な兄に腹が立って「またかよ」と愚痴りながら飛び蹴りでもしてやっかな。なんて思いながら自分も後ろは見ないでスピードを上げたのだから。

僕はあの時の事は忘れないと思う。いや忘れられないだ。

後ろから泣いている声が聞こえる。

雨のせいで少し滲んで見えたが、その深紅の色は他の色を一変に色を白黒に変えた。

僕は傘を落とした。

リョウが頭から血を流しながら目を見開いて泣いている。


皆のスピードが上がった際彼女は鉄板の近くで、そこで運悪く転んでしまい鉄板の角に頭を打ってしまったのだ。

僕は近寄り「大丈夫か!」といいながら何もできなて、近くにいた子がハンカチで傷口を押さえてくれた。

兄はその時ばかりはかなりヤバそうな表情をしていた。

振り返って兄を見た僕は兄貴に殴りかかった。

「お前はこんな事起こしたんだ。なんでいっもそうやって自分勝手なんだよ!」

兄はその後リョウの両親に母親と一緒に謝りに行きリョウの両親は
「僕が責任持ちます。」

「しょうがないよ。そんなに落ち込まないで。それにあれの時はお嫁にしてもらうって言うのもあるしね。」

なんて冗談を交わしたらしい。

それからは兄は後ろに気にしながら歩く様になり、僕の代もそういった事故もなく班長任を終えた。



僕は足を止めて彼女の前髪を手で退けた。


「えっ?」

僕は顔を近づけた。
目を見開きながら僕を見つめている。


「傷は残ってないな。」

「どうしたの?」

「ガキの頃この辺怪我したの覚えてる?」

「あぁ、あの時のね。大丈夫綺麗に元に戻ったのだ。」
「なら良かったよ。」

「いきなり来たからびっくりしたよ。」

「なんかすると思った?(笑)」

「バカ(笑)」


そういってまた歩き出すと僕は思った。
服を掴んでいる彼女を守れるのは俺だけ?いや守りたいのか俺は?

暗さはさらに増していった。