ノーベル平和賞 マララさんら2人 10月11日 'NHKニュース 


ノーベル平和賞 マララさんら2人

ことしのノーベル平和賞に、若者や子どもたちの権利を守る活動を続けているパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんと、インドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティさんの2人が選ばれました。

ノルウェーの首都オスロにある選考委員会は日本時間の10日午後6時すぎ、ことしのノーベル平和賞にパキスタンの17歳の少女、マララ・ユスフザイさんと、インドで児童労働の撲滅を訴えている60歳の人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさんの2人を選んだと発表しました。17歳でノーベル賞に選ばれるのは史上最年少となります。
ノーベル選考委員会は「子どもや若者への抑圧に立ち向かい、すべての子どもが教育を受ける権利のために闘ってきた。世界の発展のためには、貧しい国の人口の60%を占める25歳以下の子どもや若い人たちの権利が尊重されることが欠かせない」と述べて、2人の活動を評価しました。
そのうえで、マララさんについては「その若さにもかかわらず、危険な環境のなかでも勇気をもって女性が教育を受ける権利を訴え続け、子どもでも変化をもたらすために何かできることを示した」と述べました。
また、サティヤルティさんについては「デモや抗議活動など平和的な手段で子どもたちが経済的な利益のために搾取されている状況を訴え続けた。子どもの権利条約の発展のために貢献した」と評価しています。
さらに選考委員会は「ヒンズー教とイスラム教の2人が過激派に対抗し、教育のために同じように闘ってきたことは重要だ。世界では今も1億6800万人の子どもたちが児童労働にさられているとみられるが、この数字は2000年に比べれば7800万人減っている。世界は児童労働を撲滅するという目標に近づいている」と述べました。



マララさんノーベル賞受賞、パキスタン女性らの希望の光に

AFP=時事 10月13日(月)14時52分配信


【AFP=時事】パキスタン北西部のスワト渓谷(Swat Valley)に住むサイマ・ビビ(Saima Bibi)さんが結婚したのは、わずか13歳の時。借金の清算代わりの結婚だった。ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞が決まったマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(17)が育ったこの地域では、一般的な慣習だ。

マララさん 国連で演説「ペンと本で世界は変わる」

 学校ではクラスでトップの成績を誇る優秀な女子生徒だったビビさんだったが、学校を中退し、勉学の夢をあきらめざるをえなかった。

 だが現在、22歳になったビビさんは、夫や義理の両親に学校に戻りたいと願い出る「勇気」を、マララさんが与えてくれたと語る。4人の子どもたちに最後まで教育を続けさせるという決心もした。

 検診のためスワトの主要都市ミンゴラ(Mingora)を訪れたビビさんは、AFPの取材に「新聞に載ったマララの写真を見るたび、家族はみんな、イスラムに対する陰謀だと言っていたけど、私は最初から彼女が好きだった」と語った。

 マララさんのノーベル賞受賞によって、パキスタンの子どもたち、とりわけ女子の就学率や識字率の著しい低さに関心が集まっている。教育支援団体のアリフ・アイラーン(Alif Ailaan)氏によると、パキスタンでは5~16歳の子どもたち2500万人が学校にいっておらず、このうち1400万人が女子だ。

 スメラ・カーン(Sumera Khan)さん(21)も、8年生(日本の中学2年生に相当)で退学せざるをえなかった。だがカーンさんの場合、その理由は結婚ではない。「勉強は好きだったけど、私が住んでいた村には中高レベルの女子校がなかったんです」。ミンゴラの自宅で2人の子どもたちが遊びまわるなか、夕食の支度をしながらカーンさんは語った。

 カーンさんもまた、マララさんから刺激を受けたという。「彼女は私に再び勉強を始める勇気をくれました。今は個人的に勉強をしようと考えています。私もマララのように自分のために声を上げたい」


 こうした困難に打ち勝つことができた女性たちには、多くの場合、強い権限を持つ男性が味方となっている。マララさんの場合も、父親のジアウディン・ユスフザイ(Ziauddin Yousafzai)さんが親族からの反発の盾となってくれた。

 医師のファジーラット・アクバル(Fazeelat Akbar)さん(32)は、マララさんの成功で女性に対する考え方を変える男性が増えることを期待している。「私は高校を卒業した後も進学すると訴えて家族にそうさせた。勉強は続けると決意していたから。幸運なことに父が私を応援してくれた」

 マララさんのノーベル賞受賞によって、就学年齢にある全ての子どもたちにより良い未来が開かれることを期待する見方が広がっている。だが一方で、悲観的な意見も多い。フェミニスト作家のビナ・シャー(Bina Shah)氏は「(パキスタン政府は)『良かった。マララさんを誇りに思う』とだけ言って、これまで通りのやり方に戻るだろう」と語っている。【翻訳編集】 AFPBB News

【7月13日 AFP】パキスタンで女性の教育権を訴える活動を行い、昨年10月にイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP )」に銃撃されて頭部に重傷を負っていたマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai )さんが、16歳の誕生日を迎えた12日、国連(UN )本部で演説を行い、「テロリストに口を封じられることはない」と力強く語った。

 マララさんをたたえて国連が「マララ・デー(Malala Day )」と定めたこの日、襲撃以来初めて公の場に姿を見せたマララさんは「テロリストたちは、銃弾で私たちを黙らせることができると思ったのでしょう。でも、それは失敗に終わりました」と話した。

「彼らは私の目標を変えさせて、熱意をくじくことができると考えたのでしょう。でも、私の人生で変わったことはありません。弱さと恐怖心、絶望が消え失せ、強さと力、勇気が生まれたこと以外は」と述べたマララさんは、「本とペンを武器にしよう」とも呼び掛けた。

 2007年に暗殺されたパキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto )元首相が使っていたピンクのヘッドスカーフとショールを身に着けたマララさんの平和へのメッセージには称賛の声が送られ、20分の演説の間には何度も聴衆が立ち上がり、拍手喝采を送る場面がみられた。

 マララさんはまたタリバンへの「復讐」は望んでいないとして、「タリバンのメンバーや全てのテロリスト、過激派の子どもたちにも教育を受けてほしい」と発言。「私を撃った男性のことを憎んでさえもいません。その人が目の前にいて、私が銃を手にしていたとしても、撃つことはないでしょう」と語った。

 一方で「過激派はこれまでも今も、本やペン、教育の力を恐れています。教育の力が彼らを黙らせたからです。そして彼らは、女性のことも恐れています」と述べ、「本とペンを手に取りましょう。私たちにとって最も強力な武器です。1人の子どもと1人の教師、1本のペンと1冊の本が、世界を変え得るのです。教育こそが唯一の解決策です」と訴えた。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize )の有力候補と目されているマララさんだが、タリバンはマララさんが標的であることに変わりはないと明言している。 

 マララさんは自宅があったパキスタン北西部のスワト渓谷(Swat Valley )で通学バスに乗っていたところを銃撃され、英国で治療を受けて一命を取り留めた後も、同国で暮らしている。(c)AFP

すごい子だなと純粋に思う。難しいことはわからないけれど、10歳の頃から活動をし始め、自分の意見をしっかりと持ち、自分の主張を文字通り命をかけてしている。なかなか出来ることじゃない。

神が生かしてくれた第二の人生をかけて女性と子供に教育をという夢を叶える。

このノーベル賞に、若すぎるだとかいう批判の声もあるようだが、むしろこのノーベル賞がきっかけとなって女性と子供の教育の解決が加速していき、名実ともに批判することができない世の中にしていけばいい。

まあ、ぶちゃけ、17歳のこの子が受賞するくらい、大人はタリバンを恐れ、命をかけた活動をしていないということなんじゃないかなとも思いました。