2013年7月3日(水)
犯罪から身を守る方法、教えます~都内における治安状況と被害防止について-振り込め詐欺・薬物乱用の特徴と対策-~
被害に遭わないように気をつけましょうというより、むしろ加害者側-「割の良いアルバイト」と誘われた仕事が、実は「振り込め詐欺」だった、
という大学生の犯罪への加担を防ごうとするものです。そのコンセプト/内容がタイムリーだからか、報道機関7社が取材に入りました。
東京新聞 2013年7月5日 夕刊
おいしいバイト 実は詐欺 大学で警視庁講義
高齢者から現金をだまし取る振り込め詐欺のグループに、大学生を含む少年がアルバイト感覚で入る事例が増えているとして、警視庁は今月から、大学に警察官を派遣し、加担しないよう呼び掛ける講義を始めた。大学生が逮捕される事件も発生しており、警視庁は若者の軽はずみな行動に危機感を募らせている。 (宮畑譲)
「安易に始めたことが被害者の人生も自分の人生も狂わせることになる。怪しいと思ったら、警察に連絡してほしい」。三日、東京都千代田区の法政大学の講堂。警視庁生活安全総務課の高橋邦子係長は百人の学生を前に強調した。
「いいバイトがある。運ぶ仕事だ」「物を受け取るだけで、何万円もらえる」。講義では、インターネットで高額をうたったバイト求人情報や友人からの口づてなど、学生に身近な生活の中で犯罪の勧誘が行われている実態が紹介された。
現金を「運ぶ」「受け取る」仕事だと、初めは言わない。振り込め詐欺の受け取り役だと分かった時には、犯罪グループの一員になってしまっている。
講義を聴いた三年生の女性(20)は「これまで学生の自分は関係ないと思っていた。ネットとか身近なものがきっかけなのは怖い」と表情をこわばらせた。
警視庁は振り込め詐欺防止に向け、一般公募を経て五月に「母さん助けて詐欺」という新名称を決めるなど、対策を強化している。
息子などを装い高齢者をだます都内の振り込め詐欺のうち、自宅などで直接現金を受け取る手口は昨年、七割を占めた。同庁によると、現金の受け取り役は、一回当たり一万~十万円の報酬で詐欺グループに雇われた少年が使われる事例が少なくないという。
振り込め詐欺に加担し、警察に検挙される少年の数は増加傾向にある。警視庁によると二〇一〇年、振り込め詐欺などの特殊詐欺に関わったとして詐欺容疑などで逮捕した二百五十六人のうち、十代の少年は一割に満たない二十五人だった。ところが昨年は六百四十四人のうち百七人となり、大幅に増加した。
今年一月、都内の高齢者から計四千万円をだまし取ったとして摘発されたグループは、詐欺容疑などで逮捕された十三人のうち五人が大学生。都内の有名大学の学生も複数含まれていた。学生たちは居酒屋で勧誘されていたといい、学生の一人は取り調べに「一日一万円や十万円になるバイトがあると誘われた」と話したという。
「安易なバイト感覚で犯罪に手を染め、抜けられなくなるケースが目立つ。おいしい話には裏があると思って気を付けて」と警視庁の犯罪抑止対策本部の担当者。警視庁は、今後も都内の大学での講義を検討している。
読売新聞 (2013年7月4日)
「振り込め」加担防げ 法政大で防犯講演会
安易な気持ちで振り込め詐欺(母さん助けて詐欺)に加担するのを防ごうと、警視庁は3日、千代田区の法政大学で学生約100人を対象に、警察官による防犯講演会を開催した。同大の依頼で実現した。
講師の女性警察官は、実際の詐欺事件で逮捕された大学生の供述などを紹介。友人の紹介や居酒屋の客から「簡単でもうかるアルバイトがある」と誘われ、詐欺被害者となった高齢者からの現金受け取り役になったケースなどを挙げて注意を促した。
警察庁によると、全国の昨年1年間の振り込め詐欺の容疑者のうち20歳代以下が全体の3分の2を占めている。
安易な気持ちで振り込め詐欺(母さん助けて詐欺)に加担するのを防ごうと、警視庁は3日、千代田区の法政大学で
