『任侠ヘルパー』 (フジテレビ系)
ご存知、草彅剛復帰後主演のフジの夏の看板といえる1本。
オリジナル脚本の、小説・コミックベースでないドラマである。
で
ストーリーとしては登場人物各自の個人的な事情通しで
基本、各回完結方式なので、途中や単発で見ても違和感はないカタチになっている。
暴力団の各支部の組長が、「組幹部への昇格の研修」的な意味合いを含み介護施設へ赴任すると
いう、若干あり得ない設定の話なのだが…
よくよく考えてみると…製作者の意図は? ヤクザとヘルパーという一見真逆の仕事をリンクさせる
ことで伝えたかったのは何?
単純にかけ離れた人種を掛け合わせハチャメチャなお話を作ろうというのではないことは見ていると
わかってくる。
社会的な背景を押さえ、それぞれの業界の問題点 人の孤独や 稼業関係なく人が心から失くしち
ゃなんねー人情などを浮き彫りにし訴えるけっこー社会派なストーリーは悪くないと思う。
施設の入居者である老人達が集団生活の中で抱える孤独は、家族に面倒をかけられないという愛
や家族に半ば突き放された淋しさを自分の中で静かに押し込め、隙間風吹く気持ちで余生を過ごす
諦めなど枚挙にいとまなく…
一方ヤクザも、ヤンクミ実家の大江戸一家みたいな、素人さんを守り任侠道を貫き通す昔気質
というわけじゃなく、しのぎの為にはオレオレ詐欺もやれば、シマを守るにミカジメも取るし、ことによ
っちゃ人も刺す。武闘派もいればトレーディングなんかを生業にする経済ヤクザもいて…
そんな各々がキレイごとでなく、薄っぺらになっちまった人情、むしろ堅気の無法、非道を目の当た
りにし、人として心に消しちゃいけねぇ灯りを、壁にぶつかりながら灯し続けるお話。
剛クンに関しては、当然だが、普段のおっとりしたいい人キャラを消しきって
何しでかすかわかんない、妙におっかない系のヤクザでなく 眼つきと言動ががキツい骨太な
独自の六本木地区貸元・翼興業組長 翼彦一像を上手く作っている。
ほかには池袋地区貸元・四方木連合組長 四方木りこ役に黒木メイサちゃん
連ドラでは「1ポンドの福音」でシスター。「風のガーデン」では北海道の(沖縄出身なのに! ちな
見に彼女の本名は島袋さつきさん!)気丈なガーデンの娘などを演じたが、もともとつかこうへい
劇団での舞台がデビューで演技力は流石だ。
もちろん組長という設定は無謀で、スーツ姿などは如何なものかと思うが、迫力あるキャラ創りや
アクタースクールでダンスで鍛えた俊敏でキレのある動きは、なかなかだと思う。
ちなみに彼女の所属事務所スウィートパワーは女優ばかりの超新興勢力で、所属女優達は今
軒並みTV連ドラ界を席捲している。社長以下社員は全員女性だという。
堀北真希、内山理名、南沢奈央(赤い糸、ダンディダディ?) 桜庭ななみ(赤い糸、softbank CM、
二つのスピカ、恋して悪魔)、夏未エレナ(4つの嘘、本日も晴れ 異状無し )、桐谷美玲(乙男)
沢木ルカ(打撃天使ルリ)など…女性誌のモデルなどと平行し、舞台での芝居も多く経験させる
など、役者としての素養、骨格をキチンと育成している注目のプロダクションだ。
人のいい施設のオーナーには大杉蓮、クールな商業主義の裏に病や過去との葛藤をする女社長
に夏川結衣、正義感強いヘルパーのリーダーに山本裕典、隼會の組長や構成員に向井理、夕輝
壽太、五十嵐隼士、HeySeyJampの藪宏太など「メイ執」や「イケパラ」「ごくせん」「ルーキーズ」
などでおなじみのイケメンを程よく揃え、話題の「子供店長」こと加藤清史郎クンまで登場
特筆すべきは仲里依紗ちゃん
この子は実に良い芝居をする。
溝端淳平主演の「ハチワンダイバー」での女棋士もなかなかだったが、ルックス重視のグラドルに
見えるが役の幅を持っている。一昨年くらいまでは村川絵梨とセットや、上野樹里のバーター的な
出演だったが、去年くらいから急激に伸びてる女優さんで、このドラマが更にステップアップへと
つながるかも知れない。
最後に隼會・若頭 鷹山源助役のマツケンこと松平健さん
渋い!てか時代劇よかこれ系のイケてるオヤジの方がいいかも?
ま もっともっと時代劇以外にもたくさん出て頂きたい!
そんな『任侠ヘルパー』 話題を裏切らないグッドフィクションとなっている。
ちなみに本日第6話 




マックに
コーヒーが無料らしい…