勝手にドラマレビュー② ハチミツとクローバー | そして時は流れていく、瞬く間に…

そして時は流れていく、瞬く間に…

寄道人生の旅の途上でふと思う、日々思う、の詩

「ハチミツとクローバー」


アニメ原作であるが、往年の「不揃いの林檎たち」を思わせる、キャンパスを舞台に数名の男女グループが想いを寄せる相手とすれ違い、切ない青春の恋を描くドラマだ。


まぁおじさん、おばさん世代には懐かしく甘酸っぱい思い出が蘇るテイストが満載で、なかなか良い。


何といっても生田斗真くんの演技は笑わせ泣かせ、前作「イケメンパラダイス」でミズキに寄せた叶わぬ片想いの切なさはパワーアップ。

ドラマ随所に入る彼のナレーションは、特に昭和後期のの名作連ドラを髣髴とさせる味を醸し出す。

マスクもいいが、こういった役をやらせたらば、ジャニーズの主役級の先輩を遥かに凌ぐ演技力は評価が高いと思う。


瀬戸朝香、柏原崇、滝沢沙織あたりは無難な役どころであるが、今回他のキャストでいいと思うのは…


まずはぶっちぎりで「ローマイヤ先輩」の木村祐一

関西訛りを残した妙な優しい標準語と、仏のような穏やかで味のある表情がウケる。


そして山田あゆみ(原田夏希)の父で酒屋店主の泉谷しげる

ま、元来の破天荒なイメージの泉谷さんとキャラ的には離れていないが、時折見せる溢れ出んばかりの人情味はなかなかで、泉谷さんだからこそ“グッとくる”ところはあるのだ。


松重豊演じる庄田教授も、松重ボケ200%の間が最高である。


最後に、主役の成海璃子はあの若さにして貫禄と余裕を感じさせる演技。

この役は台詞が少ないだけに、簡単そうで難しいはず…


これが例えば石原さとみなら?長澤まさみなら?宮崎あおいなら?蒼井優なら?沢尻エリカなら?もっと難しいと思う。


エンディングテーマの平井堅『キャンパス』と、タイトルバックに流れる、毎週違う5人の楽しげな季節のイベントが青春の切なさを盛り上げる…


二度と返らない時…嗚呼、切なくて涙しょぼん