ソプラノで歌うFTMのはなし。 | ココア入りました。~ADHDとIgA腎症の人のブログ~

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ブログの説明。

ADHDと自閉症スペクトラムのハイブリッドの私の日常を綴ろうと思います。
主にADHDの話です。
LGBTQの話も。

IgA腎症にもなりましたから、その治療の話もかくかもです。
よろしくお願いします

はじめに、私の性自認は中性で、女性ではありません。

しかし今回人前で、ソプラノで歌いました。

そのことにより、私のジェンダーについて知っている人も聴いてくれていて、今後どう関われば良いのかとか、「やっぱり女」だとか、行って帰ってきてる感でもあるのかとか、いろいろいろいろ気になって、あれは失敗だったのではないかと思うようになりました。

そもそもなぜソプラノなのか?
男性ソプラノは、mtfやおネエってわけじゃないのに、ftmやXジェンダー、女性の性自認を否定する戸籍上女性には、ソプラノ=女って思われがちなのではないだろうか?そもそも、ソプラノをうたうftmがいない説。

まず、なぜソプラノ?と言えば、高い声が嫌いだった私。しかし学生時代はソプラノでした。日常会話で、ぼそぼそと話そうとするくらい嫌いだった。平成28年6月10日から治療を始め、違和感を減らすためのもので、でも後悔しないという宣言の元、ホルモン治療を始め、半年から1年で低音も落ち着きました。

しかし、カラオケが趣味?の私。
ソプラノだった私のレパートリーは全て歌えなくなり、低音も歌には使えませんでした。

しばらくカラオケがきらいになりました。

しばらく経ったある日、カストラートという映画を観ることになります。

原題はファリネッリだったような🤔

彼らは実在したらしい去勢された男性歌手で、キリスト教会で、ボーイソプラノを維持するために去勢され、とても高い身長とふくよかな体型をしていたそう。つまり大きかったということですね?

彼らはとても美しい歌声で、倒れる人々もいたんだとか。(映画ではそういう描写もあったかな🤔)

映画の元ネタ、ファリネッリというカストラート歌手は、引退後は、重度のうつを患っていた王を癒す程だったとか。私もそれ聴きたい。二次障害治りそう

その映画の中で、気に入った曲があり、歌えるようになるために、カウンターテナーやベルカント唱法について学び(独学)、ファルセットを練習し、少しずつ高音を出せるように声量も増やすことに成功しました。骨格が違うので、現代のカストラートとも言われるソプラニスタ岡本さんのようにはいかないですけれど。

CDは参考にさせて頂きました。

今回の夏祭りで、声変わり後にも関わらず、ソプラノで歌った理由としては、①声変わり後の低音が、歌では使い物にならず、高音域を使うしか無かったから。(すぐ使えたわけじゃない)②映画で気に入った曲があったから。主にこの2つですね。

しかし、FTMがソプラノで歌うことによって、どう見られるかを考えていませんでした。

気に入った曲を歌っただけ。
ちゃんと練習したし、勉強もした。
ただ、気に入った曲を歌いたかっただけ。
それだけです。

なので、「やっぱりお前女か」とかはやめてほしい。

カストラートに似た境遇と勝手に思い込んでいたからこそ、そうしようと思ったのかもしれません。幼少期に声変わり前に去勢された彼ら。病気で去勢された私。病気で内性器の一部を手術。(のち更年期障害に悩まされている)

まあ、映画を見て、ソプラノを使えるようにし、ソプラノを歌う男というふうにしたかったのかもしれない。あるいは、こういう風に生まれて、「私を泣かせてください」。そんな心境だったのかもしれない。

ソプラノで歌うFTMがいてもいいじゃない。とは思えないけれど、ゲイのFTMに彼氏がいても、男らしさは損なわれないとFTMゲイの知り合いが言ってくれていたように、ソプラノでも男らしさが損なわれない私になるといいな。